
◆《幼稚園の運動会》
来年から通うことになる幼稚園の運動会で、予備軍も参加できるかけっこがあるというのででかけた。
考えてみればそんなものかなぁという感じだが、このあたりの幼稚園のグラウンドというのは広くはない。父兄が取り囲んで観戦?観覧?すると、場内は人だらけになる。人だらけにカメラだらけ。その上暑かったのなんの……。
園の玄関前には、露店が二、三出ていた。ええんかいなと思うものの、おりからの暑さでかき氷の店なんかはけっこうはやっている。もちろん、それを見つけたらそのままほっておくうちの子ではなかった。これでもかというほど無愛想なにーちゃんに、とけにくいように粒を大きくして押し固めるようにストックしてある氷。それに毒々しい赤色のシロップをかけて、使い回したようなこ汚いスプーンストローがついて300円也。
……そんなもんですかねぇ。
子どもを金づるとして利用することだけしか考えてない気持ちが丸出して、こちらは十分不愉快。なら買わなければいいのだが、子どもが駄々をこねるのも愉快ではないから、どっちに転んでも楽しくはならない。イヤな状況だ。こういうのは、まだ入っていない幼稚園の玄関前からは消えてほしいと切に思う。
(1999.10.2)
◆《谷川俊太郎》
妻が、託児サービス付きだから行きたいというので、詩人の谷川俊太郎と谷川賢作の親子会?に出かけた。谷川賢作というのは、ジャズ系のピアニストで俊太郎氏の息子さんなのである。ということで、内容は詩の朗読とピアノ演奏。詩の朗読のライブというのは初体験だったので、けっこう楽しみにしていた。
気むづかしい人のような先入観があったけれど、俊太郎氏はけっこう気さくそうな人だった。もっとも、子どもと仕事するぐらいだから、いいおトシなのだろうけれど。
「ことばあそびうた」から自作を朗読していく。どこかにおかしみのある作品が多いので、場内が笑いでどよめくと、「笑っていただけるとうれしい」と言っていた。詩人といわれる人でもやっぱりそういうものなんだと思って、わけもなく嬉しいような気分になる。きいていると、オチのようなものがある作品が多いことに気づいた。
賢作さんの存在は今回初めて知った。激しさの中にも、音楽的な素養の豊かさを感じさせるなかなか素晴らしいピアニストのように思った。当たり前だが、やっぱり生のピアノの音は迫力があっていい。賢作さんが中心になって、Diva というユニットで活動しているらしい。現代詩を音楽にのせて演奏するということでとても興味深いのだが、CDの発売は21日なので、ここでは賢作さんのソロCD「夢の森にて」を買って帰ることにした。
子どもを託児部屋に迎えにいって戻ってくると、サイン会をやっていた。さっそく自己紹介をしたむすめのおかげで、CDにもらったサインは「あっちゃんへ」。
(1999.10.2)
◆《実家訪問》
妻の実家が引っ越したので、たずねにいった。
生駒山地に近くなったところ。
行く途中で子どもが寝入ってしまい、着いてからそれを無理やり起こしたせいか、機嫌が悪くて一時間も経たないうちに「かえりたいよお」と駄々をこね出す。おばあちゃんに申し訳ないかぎり。
(1999.10.3)
◆《風邪》
このところの気温の激変のせいか、子どもに風邪をひかせてしまう。今のところ、軽くすみそうな気配ではある。
ぐっと涼しくなっているのはわかっていても、暖かめの格好をさせようとしてもイヤがって着ようとしない。体がなじんでいないのだろう。
(1999.10.5)
◆《絵本》(絵本めも Vol.2)
図書館から二回目の借りだし。
もりのなか(マリー・ホール・エッツ/福音館書店)
いたずらこねこ(バーナディン・クック文、レミィ・チャーリップ絵/福音館書店)
しまふくろうのみずうみ(手島圭三郎/ベネッセ)
ハリーのセーター(ジーン・ジオン文、マーガレット・ブロイ・グレアム絵/福音館書店)
あなはほるとこおっこちるとこ(ルース・クラウス文、モーリス・センダック絵/岩波書店)
てぶくろ(ラチョフ/福音館書店)
あかいことりとライオン
じゅうたんはねこのもの
の8冊。
今回は、「ごたごた絵本箱」(松井るり子/学陽書房)という本に載っている本が中心になった。6冊まではそれで選べたが、残りがなかなか決まらない。そこへ妻のもってきたのが、「あかいことりとライオン」と「じゅうたんはねこのもの」の2冊。これは?ときくと、「絵がきれいやから」と言う。なるほど、たしかに絵がいいように思う。このへんはさすがに美術関係の仕事をしてただけのことはあると素直に感心してしまう。一生懸命解説書?をひいてあれこれ探している頭では、太刀打ちできないセンスだ。
以後の二週間でせがまれてよく読んだのは、「あかいことりとライオン」「ハリーのセーター」「じゅうたんはねこのもの」「てぶくろ」「いたずらこねこ」「もりのなか」といった順だろうか。個人的に一番気に入ったのは「もりのなか」。
(1999.10.9〜)
◆《かたづけ》
新生児用のベッドをおくために、箪笥を移動するついでに部屋のかたづけをする。……と言うのは簡単だが、狭いところにモノだらけなために、かなりヘヴィな作業になる。徹底的に散らかった部屋を見るのは、かたづける体力はあっても精神的にまいってしまう。服や敷物の季節の入れ替えもあるので、一気に済ませてしまうおうという魂胆だったが、その散らかった荷物の隙間に入り込んで、ビーズなどをまき散らしてくれるのにはまいった。
(1999.10.11)
◆《かちまわす》![]()
子どもがいるとご飯どきはにぎやかだ。好き嫌いで駄々をこねるし、物を落としたり汚したりと、騒々しい。おまけに膝の上に乗ってきて、食べさせろとか食べさてやるとかなんだかんだと言ってくる。あんまりやんちゃなので、「いっぺんかちまわしたろか」と言った。べつに怒鳴ったわけではなく、文字通り言ったという程度である。
この「かちまわす」という言葉は、本当にあるのなら大阪弁だと思うが、実はそういう言い方があるかどうかはよく知らない。少なくとも手元の辞書には載っていなかったから、あるとしても大阪南部に限定された言葉かもしれない。なんとなく口をついただけなのである。
「かち」といえば、全国区だと「予定がかちあう」とかの「かち」がある。関西では「かちわり」というのを、甲子園球場の高校野球でよくきく。「あたまかち割ったろか」というガラの悪い言い方もある。いずれもガツンとあたる感じだろうか。そんなわけで「かちまわす」で「どつきまわす」のような雰囲気はあると思う。
もちろん、私は今の今までを人を「かちまわ」したことなんかないし、もしそうしろと言われても具体的にどうしていいかわからない。だからこんな言葉が急に口から出たのは、不思議なことだった。
で、むすめは、一息吸い込むと「いたそう……」と言って泣き出した。
それを言った親がわからないような言葉でも、痛そうな感じだけはするらしい。その言い方がおかしくて、久しぶりに涙を流して笑い転げてしまった。
(1999.10.14)
◆《最近のことば》
『あっちゃんはさつき』
「となりのトトロ」もよく観ている。今の大人にとってはなんともノスタルジックな風景の作品で、それが魅力のうちの大きな要素だと思っていた。だから子どもが観るには早いかなと思っていたのだけれど、喜んで観ている。なるほど、愛敬のあるお化けチックなキャラクターや、不思議やスリルだけで、十分に楽しめるようになっているわけだ。もちろん子どもにとってはノスタルジアなど関係ない。
泣き顔とか、ガンコさかげんとか、さつきよりもめいちゃんにとっても似ているむすめだが、もうすぐお姉さんになるので「あっちゃんはさつき」なのである。(1999.10.4)
『わかりませ〜ん、どっこらせ』
数ヶ月前から言うようになった。しかし、なんで「わかりません」などという丁寧な言い方を急にするようになったのかがわからなかったし、なんでそれに「どっこらせ」がつくのかもわからなかった。おなかの大きくなってきた妻が階段をのぼるときの「どっこいしょ」を真似しているのかと思いきや、なんと、河内音頭の「エンヤコラセ〜 ドッコイセ」からきていたことが判明した。……盆踊りたくさんいったからなぁ。(1999.10.10)
◆《最近のとくいわざ》
☆のぼりこみ☆
座っていても、寝ころんでいても、とにかくすきがあったら体にのってくる。疲れているときは耐えるだけでも必死だ。きゃっきゃと言いながら遊んでいる子どもにむかって妻が「なにしてるの?」ときくと、「のぼりこみ!」とのこと。……キョーレツなお言葉。(1999.10.10)
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