title
2000年1月11日
◆《犬のお岩さん》

 ドン(犬)の顔がいきなりお岩さん状態になってしまった。
 年が明けたころから持病の外耳炎が出て、今朝になって顔の左半分が倍ほどにも腫れ上がってしまったのだ。左目も完全にふさがっているが、幸い、ショッキングな見た目ほどには痛みはないようだった。
 外耳炎が悪化すると耳から少し血膿が流れ出るようになる。薬で抑えてはまた出てという繰り返しで、去年はほとんど一、二ヶ月ごとに医者にみせていた。そうやってしのいでいたわけだが、今回は正月休みで少しタイミングが遅れたようだ。一旦おさまりかけたように見えたのに、なんともかわいそうな形相になってしまった。
 あわてて獣医へ。切開して膿を出すことになる。麻酔ではなく鎮静剤をうってメスを入れるのだが、薬が効いてくるまで犬を見つめている時間は、なんとも重くて長かった。声をかけないようにと言われていたこともあり、だんだんとフラフラしてくる様子を、一緒にいた母親と声をひそめて見つめていた。しかしなかなか腰を落とさない。時間がかかるなぁ……とため息がで始めたころ、獣医さんがおもむろに2本めの注射をうちにきて、老犬のがんばりもとうとう潰えた。処置台に乗せるために動けなくなった体を抱き上げると、記憶よりもずっと軽いような気がした。
 コップ一杯できかないほどの膿が出たようだ。嫌気性の菌が、それまでの傷口がふさがったために爆発的に増殖したのではないかとのこと。残っている膿を出してしまうためにも、切開してつけた傷口がふさがらないように注意してくれという。なんとも痛そうな話だ。
 帰るころには、緊張したせいか、母親までぐったりとしてしまった。……まったく、去年の暮れのわたしの足のケガからろくなことがない。

 夕方は子どもを医者につれていく。良くなっているが、まだ気管の炎症がおさまっていないようなので、引続き要注意とのこと。おなじ医院なのでついでに診てもらったわたしの足は、思ったよりシビアな言われ方だった。脛などがういているのは、内出血が完全におさまっていないから。ここで無理をしてもう一度いためたりすると癖になったり完治しなくなったりするので、安静にするしかない。特に、うっかり走り出そうとするような急な動作は御法度!