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2000年1月23日
◆《インタラクティブな紙芝居》(絵本めも Vol.9)

 インターネットによくあるデジタル絵本、みたいな話ではない。正真正銘の紙芝居のお話。上の子が今ハマっているのである。
 紙芝居は図書館で借りてくる。ほんのひと月ほど前までは、紙芝居を演じる(単に「読む」ではないのだ。一枚一枚に「演じ方のポイント」が書いてあったりする)ことはおろか、鑑賞した記憶も皆無だった。それが思い切ってやってみると、ずいぶん夢中になってくれるので、ついついたくさん借りてきてしまっている。
 例によって、昨日図書館から借りたのは以下のとおり。

「はらぺこあおむし(絵本)」(エリック・カール作、もりひさし訳/偕成社)
「クマとうさんのピクニック(絵本)」(デビ・グリオリ作、山口文生訳/評論社)
「のんびり王さまのわるものたいじ(紙芝居)」(仲倉眉子作、長島克夫画/教育画劇)
「はだかのおうさま(紙芝居)」(アンデルセン作、川崎大治脚本、夏目尚吾画/童心社)
「ちびっこまじょのパセリちゃん(紙芝居)」(山末やすえ作、ひらのてつお画/教育画劇)
「アンパンマンとそっくりぱん(紙芝居)」(やなせたかし作・画/フレーベル館)
「アンパンマンとしょくぱんまん(紙芝居)」(やなせたかし作・画/フレーベル館)
「きんのがちょう(紙芝居)」(グリム童話、川崎大治脚本、田中武紫画/童心社)

 何にしようかと選んでいるときに聞こえてくる子どもたちの言葉には、ほんとうに「アンパンマン」という単語が多い。わが家もその例に漏れず、なにがいい?ときくと必ず「アンパンマン!」という答えが返ってくる。
 当然貸し出しの競争率も高く、たいていは貸し出し中で見つからないのだが、昨日は運良く二つの話を借りることができた。家に帰るともう狂喜乱舞だ。
 喜んでくれるとやはりこちらも嬉しくなる。なにを隠そう、小学校のときには演劇部に在籍していたわたしだ。発声ひとつにしてもちょっと気合いが入ってしまう。
 そこまではいいのだけれど、問題はむすめのほうの気合いで、これがなかなか一筋縄ではいかない。見ているうちに物語に参加せずにはいられなくなり、途中でどんどんキャラクターに話しかけてくる。それも「こんにちは、アンパンマン!」ぐらいならいいのだけれど、困っている人を先に助けてしまったり、バイキンマンを一緒にやっつけたり、挙げ句の果てに「あっちゃんにね、こども(妹のこと)がうまれたのよ、かわいいでしょ」などと言われたりする。うっかり無視すると「ちょっとまって!」とブレイクが入り、ナイショ話で「あっちゃんがね、こうするから、アンパンマンがこうしてね」などと演出が入ったりする。まさしく「演じ手」にならなくてはならいから大変だ。
 キャラクターをキープしながら臨機応変に受け答えをして、しかも大きな破綻のないように物語をつづけて早いとこ結末までたどりつかなくては、延々と紙芝居の舞台(紙を入れる箱)を持ち続ける羽目になってしまう。
 これをインタラクティブ紙芝居と言わずしてなんとしょう。実際、そのときの彼女はビデオよりもずっと楽しんでいるようでもある。……ただし、演じ手のほうは一幕が終わるとクタクタになるけれど。(2Carrot,3Stick)