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2000年3月18日(土)
◆《絵本めも Vol.12》

 今回の図書館本は以下のとおり。

「かやねずみのおかあさん」(つちだいさむ作、絵/フレーベル館)
 かやねずみのおかあさんが子どもたちをつれてお散歩。途中キツネが出てきて大ピンチになる。絵やお話はいいのだけれど、カット割りがありながら文字はまとめてページの下に書かれてあるという形。それがうちの子には少しわかりにくかったようだ。

「とんとんとんのこもりうた」(いもとようこ/講談社)
 アマミノクロウサギの生態にもとづいたお話。おかあさんうさぎは子どもを巣に残しておくとき、巣の入り口をとんとんとんと叩いてふさいでしまうという。これを読んだ夜は、もちろん「とんとんとん……」の繰り返しをこもりうたにして寝ました。

「そりあそび(ばばばあちゃんシリーズ)」(さとうわきこ作、絵/福音館書店)
 二度めの登場。寒い寒い雪の日のあったまりかたのお話。一応ネタばらしになるので書かないが、これを読んでから押し入れの中で寝たがって仕方がない。

「お月さまと王女」(池田大作文、ブライアン・ワイルドスミス絵/らくだ出版)
 内気な少女が実は月の王女だったというお話。相変わらずブライアン・ワイルドスミスの絵はきれい。お話は、さすがにうちの子には少し難しすぎたか。

「わたしのおひめさま」(エリサ・クレヴェン作、絵 たがきょうこ訳/徳間書店)
「あかいことりとライオン」のエリサ・クレヴェンの作品。紙に描いて切り抜いたおひめさまが大冒険をする。むすめのレパートリーにはなかったタイプのおひめさまだけれど、楽しんでくれました。いろんな物を使った自由な手法で描かれており、「あかいことりとライオン」とともにファン心理も込みでなかなかのおすすめ。

「みずうみのたから」(イワン・ガンチェフ作 三木卓訳/講談社)
 月が水浴びをするというみずうみの宝物をめぐる、美しくて大人の匂いがぷんぷんするお話。恐くてやさしくない王さまたちが出てきたのは、むすめにはたぶん初めてではないだろうか。けれどもなによりもキラキラの印刷に弱いおねえちゃんでした。

「かえるの王子さま(紙芝居)」(グリム童話 清水たみ子文 伊藤悌夫画/教育画劇)
 みずうみに落ちたまりを拾ってくれたかえるが、約束を忘れたおひめさまのところに訪ねてくるお話。けっこうハマっておりました。
 約束というものを、そろそろ理解してくれたらなぁというのが最近の父親の思いだったりする昨今。叱ることの…… と書き始めると長くなるので、またあらためて。

「アンパンマンとばいきんまん(紙芝居)」(やなせたかし作、絵/フレーベル館)
 やっぱり大好きなアンパンマン。一緒にいって見つけたら借り出さずにはすまない。
 紙芝居は全体に古いもののようで、設定やら言葉使いがテレビのシリーズとは少し違う。うちはとにかく好きなので気にせずに楽しんでいるけれど、図書館での子ども同士の話をきいているとヘンと感じている子もいるらしい。とにかくアンパ〜ンチ!で片づけてしまうテレビよりは、ストーリーにバリエーションのある紙芝居のほうがいいような気もするけれど、型どおりのものが持つカタルシスというのもあるかなぁ。あーあ、それにしてもバイキンマンの真似がだんだんうまくなってくるわたし……。

 このところ、むすめの中では絵本よりも紙芝居のほうがおもしろいものとして定着しているようだ。大人から見ると違うものなのだけれど、子どもにとってはどちらも今夜のおたのしみなのだろう。
 わたし自身は紙芝居というものをほとんど経験せずに育ったので意外な感じもあるけれど、素人である親が読んでも絵本よりは意識して演出を強くしてしまうので、観客としておもしろいと感じるのも当然かもしれない。実際、「ゆっくりぬく」「半分ぬく」「間をあける」「びっくりして」「大きな声で」など演出のアドバイスも書かれているので、それはそれで読み手としても楽しめる。
 どうせならと思ってアドバイスにあるとおりに舞台(紙芝居を上演するための枠)を段ボールで作ったのだけれど、子どもは喜んでくれてとても大切にしている。どういうものか、買ってきたおもちゃよりもそういうものを大切にしてくれるというのは、切ないほどかわいく、またうれしいものだ。もし近くの図書館に紙芝居があれば一度ためされてはいかがでしょう?(3月18日まで借りた絵本についての雑感)

☆おまけ☆
「すてきな三人ぐみ」(トミー・アンゲラー作、いまえよしとも訳/偕成社)
 去年、三歳ちょっとの娘にこれを買ったんだなぁと思うと我ながらおかしくなってしまうけれど、ようやく楽しんでくれるようになってきた。黒ずくめの強盗三人ぐみが、やがて孤児たちの町を作るお話。口でBGMや効果音を付けて盛り上げて読んだせいもあるのかリクエストがかかる。そうすると毎回BGMもやらないかんのでたいへんですわ。何度目かのとき、「このひとたちははなんていうなまえなの?」ときくので、出てくる道具(コショウ吹きつけ器、まさかり、らっぱ銃)からいい加減に「ペッパーとオノーとバーン」というベタな名前をつけて読んでいると、横できいていた妻が「へぇ、それそんな名前あったん、知らんかった〜」とマジでびっくりしていた。おまえ、外人さんの本やのに、まさかりを使うからってオノーという名前になるわけないじゃろが。
 リンクのようにビデオもあるようで、見てみたいものです。