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「キティおかし」と子どもの呼んでいるものがある。近所のスーパーで売っているサンリオブランドの駄菓子。クッキーが一個二十円とか、マシュマロが一個十円とか、そういった中から気に入ったものをトレイにとってレジにもっていくと、五、六個でも百円ほど。それで満足してくれるのでスーパーに子どもを連れていくと必ずのように買っていた。さすがに最近は少し大きめのものを買うようになって二百円を超えることもあるが、それでもリーズナブルだろう。
この日曜日のお気に入りはシャベルのようなラメ入り透明プラスチックの容器に入ったコンペイトウ。コンペイトウを星の砂のように見立てているのだろうか。キキとララの袋に入って百五十円だ。このコーナーではかなり高いほうだろう。ふと思いついてきいてみた。
「あっちゃんあっちゃん、このスコップは百五十円や。こっちのクッキーは二十円。クッキーのほうがちょっとのお金で買えるねん」
「そう」
「スコップのほうを買うのと同じお金で、このクッキーがいくつ買えると思う?」
「わかんない」
「それはね…… これだけ」
と、クッキーを七つ持った。
「こっちが一個とこっちがこれだけで一緒だよ」
「そう」
とは言うけれどピンときてないようだった。
「じゃあこれは?」
と、子どもが一個十円のマシュマロをさす。わたしは適当にがさっとつかんで、これぐらいかなと言った。
「じゃあこれは? これは?……」
と順番にセンベイやビスケットなどを指していく。そのたびに三個とか五個とか七個とかを手に取った。
「いっぱい買えるの?」
「そう、いっぱい買えるの」
よしよし、わかってきたやないか。べつにスコップでもいいけど、どうせ買うのならたくさんあるほうが長持ちするやろ? クッキーやったら三つもあったらおなかいっぱいになるやないか。そのほうがええやろ? そこでダメ押しのこの質問。
「だからね、あっちゃんはスコップとクッキーとどっちがいい? どっちがトクと思う?」
娘は迷わずスコップを取り上げてニコッとした。
「こっち! だってきらきらひかってるもん」
……光ってたとはなぁ。見えてなかった。たしかにお菓子百個でも負けそうだ。
ドン(犬)の耳は残念ながら少し悪化。あらためて元の獣医のほうへいく。注射とお薬。でも元気はあるからなんとか大丈夫じゃないかと思うのだが。
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