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2000年4月25日(火)
◆《MOON GRAPH》

 腕時計のベルトが切れかかっている。五回めか、それとも六回めになるだろうか。
 本体はカシオのムーングラフというデジタル表示のもので、買ったのは十年ほど前だ。満ち欠けをはじめとした月の情報を表示する機能がついている。よく知らないが、釣りをする人などには便利なものなのだろう。だがわたしが買った動機は実用上のものではなかった。こんな時計をしていて、たとえば今日は満月という表示があると、もう少し空を見上げてみようと思うかもしれないという程度のことだった。実際、何度となくそうやって月を見たものだ。

 高価なものではない。厚さは1センチもなく、外径も小さめで邪魔にならない。そのためぶつけそうな作業のときは特に、そして一時期いっていたスポーツクラブのプールやサウナなんかでも使っていた。いい加減キズだらけだけれど、丈夫にできているのかこれといった故障もなく液晶もしっかりしている。ジョギングのときのストップウォッチとしても活躍。大きさ、重さ、ボタンの配置や押しやすさ、モード切替などの動作の割り振りなど、慣れもあるのでなかなか代わりになるものがない。

 ベルトはプラスティック素材の黒いもので、販売店を通すと純正のベルトと交換してくれたけれども、料金と日数のために三回め以降は汎用の?交換ベルトを買ってつけている。ところが、最近は大きな本体が主流なのだろう、汎用ベルトではジョイントになる部分が合わない。仕方なくベルト側をカッターナイフで削ってつけている。面倒だし、削ったところもそんなにきれいには仕上がらない。なんかこう、貧乏くさいことをしているような気分にもなる。

 ベルトが切れるたびに引退させようかどうかを悩む。現に他のものを買ったこともある。たとえば丈夫さということなら今の G-Shock なども丈夫なのだろうけれど、あれはデカかった。邪魔になると感じるとどうしてもつけていられないのは性分だろうか。

 ……ふぅ。
 やはり書いたことで、ベルトを交換してまた使おうという決心がついた。もう少しつきあってみよう。そういえば今夜は下弦の半月らしい。

♪ with "Cruel Moon" / Buddy Miller