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2000年6月25日(日)
◆《キーボードの誘惑》

 おねえちゃんは幼稚園でメロディオンという楽器を習っているらしい。鍵盤がついているようなので、以前はピアニカと呼んだもののようだが、実物を持って帰ってきたことがないので正確にはわからない。いずれにせよ、最近はおもちゃのピアノをひいたり、「ドシドレミミミ……」(『手のひらを太陽に』)などと歌うのが趣味になっている。ただしこのあとは全部ミだけで歌うのだけれど。
 午前中に衆議院選挙の投票を済ませ、午後は妻が美容院に行ったので、わたしと母とで娘二人のお相手だった。平日よりも疲れそうな休日。

 そんなにピアノが弾きたいのならということで、しばらくしまってあった MIDI キーボードをセットすることにした。たしかに大喜びで、すぐに鍵盤の前から離れなくなってしまう。
 もちろんメロディーを弾けるはずはない。そのくせ、鍵盤にドレミ……と書いたら弾けるといってきかず結局書かされてしまったのだが、マジックでは弾いてるうちにすぐ消えるといってシールを貼ってしまった。まん中のドはバイキンマンでレがドキンちゃん、ミがカレーパンマンという具合である。写真を撮りたいのにデジタルカメラが行方不明で残念。

 それにしても楽器を弾くというのは性格のでるものだ。親子であるということもあるのだろうが、上の子はとにかく自分主導。悪く言えば自分勝手でこちらの言うことをきかない。教えろというけれど、それは自分の指を持って弾かせろという意味で、こちらが腕をのばしてサンプルを弾こうとすると肘を上手に使って排除してくる。これはわたしのモノ!という感じ。
 で、ゴチャゴチャ弾いていたかと思うと、突然四、五個の鍵盤をバンと叩いて「このいろなぁに?」ときいてきた。こういう詩的なことをされると親はオーッと思ってしまうものだ。調子にのって緑とかブルーとか答えていたのはいいが、延々と続くとすぐに苦痛になってきた。そのあとは音色や音程を変えたりしての遊び。正直言ってうるさい。やっぱり習わせたほうがいいのかな……。


♪ with "Waltz for Debby" / Bill Evans Trio