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2000年6月27日(火)
◆《がんばるのさ》

「パパ、ごろごろちゅー(ウガイのこと)したらなおるの?」
 と、お風呂の中でむすめがきいてきた。
「治るよ。すぐに治らなくてもだんだん治ってくるよ」


 26日の午後から上の子がまた切れ目のない咳をしはじめた。熱もなく元気なのだが、あまりにも頻繁なので、アレルギーの可能性なども含めて話がききたかった。そのため夕方わたしが医者へ連れていった。結果は、ノドが腫れているのでいわゆる風邪の症状と考えていいとのこと。頻繁とはいえおさまっている時期もあり、他に特徴的な症状もないようなので、アレルギーではないと思う。集団生活が始まると風邪を引き続けることがあるので、特別珍しいケースではない。しかしアレルギーの可能性も否定はできないので、とりあえず他の症状に注意して数日様子を見るのがいいだろうと言われた。

 26日夜、一旦おさまったかのように見えたが、十一時半ごろから咳が始まる。多少の波はあるものの、結局そのまま朝まで延々と咳が続いた。こんなことは初めてだった。
 寝ているのか起きているのか知らないが、相当ヘヴィな咳もまざる。といって起こしても起きない。起きたところでどうしようもないのでこちらも寝たり起きたりのまま過ごした。さすがに今日は眠かった。いつものように二、三日のことならいいのだけれど。


「あっちゃん、ごろごろちゅーしてみる」
「そうか。そしたら用意したげるわ」
 むすめは上を向いてうがいをすると激しくえずくため、今までちゃんとできたためしがなかった。それを突然自分からやってみると言い出したのだ。つらいのだろうな……。お湯にうがい薬を入れてやると、顎を少しだけ上に向けて「こここ……」とやりだした。
「もうちょっと上むいて、こんな感じで」
 とノドを上にむけてやってみせると、素直に真似してくる。いい感じで何回か続けたが、やはりえずくこともあった。それでも今日は続けた。大進歩だ。ちっちゃい鼻を赤くして、涙目で、
「あっちゃん、がんばったやろ?」
 がんばったがんばった。みんなこうやって大きくなるのだろうけど、こんなときは自分の子どもが世界で一番のがんばり屋のように思える。