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妻が、子連れでいけそうな大阪近辺のイベントの情報を集め、ミニコミ紙風にまとめて友人に送ったりしている。「気まぐれ新聞《ぶんぶん》」という。なかなか喜ばれているようだ。見ていると、夏休みだけに探せばいろいろやっているもんだなとは思う。しかし四歳の姉と八ヶ月の妹を連れてではどこへ行くにしても大変だとわかっている分、夫兼父親としてはちょっとプレッシャーを感じたりもする。
今度の土日は休めないので今日は臨時休業。どこでも行くよというと、早速《ぶんぶん》から「絵本ワールド大阪」というのをピックアップしてきた。海という案も捨てがたいのだけれど、なにせこちらは今日明日しかない。わたしも絵本は好きなので、行ってみることにした。
会場に着くころに眠ってしまった下の子をわたしが抱く。覚悟の上だが、だからといって軽くなるわけでもない。上の子のときにも思ったが、眠っていると鉛のこんにゃくのようだ。
トークライブなどは、赤ちゃん不可だったり満員だったりで結局パネルの類と展示即売の会場を中心にうろつく。即売のほうは15,000冊規模だとかで、さすがにたくさんの絵本が並んでいた。かなりのものに見覚えがあって嬉しい。この一年ほど図書館に通うなどして絵本を読んできたおかげだろう。
本を選ぶときは、けっこういろいろな思い入れがあるものだ。会場を歩きながらぼんやりと考えていたのは次のようなこと。
――やっぱり大人も子どもも両方楽しめるようなものがいいよなぁ。でないと絵本読みそのものが続かんだろう。だから、子どもの選択にこだわることはない。むしろ大人が選ぶべきだ。……説教臭いのはキラいだな。コワいのもキラい。子どもが理解できない概念を平気で使っているものもパス。やっぱり夢、というか余韻や広がりのあるものがいいな――
などと考えながら見ていると「よい絵本」という帯のついたものがあるのに気がついて驚いた。どれぐらい「よい絵本」なのかは知らないが、ずいぶんと傲慢で権威主義的な表現だ。普通の書店で見たことはあったがこういったイベントでコーナーを作って集めてあるのは選定している団体が主催者なのだろうか。どっちでもいいけれど、せいぜい「おすすめ」ぐらいにしておいてくれないといっぺんに胡散臭く感じてしまうのはわたしだけだろうか。
小一時間して近所の公園で昼食。そのままその公園で少し遊んだあと、もう一度会場にもどって妻と下の子は授乳室へ。わたしと上の子は、なにか買って帰ろうと再び即売会場へいった。
わたしが会場で一番気に入った本は絵本ではなく、今森光彦の「里山」という写真集。ただし本の分厚さと約七千円という値段に躊躇して、今回は買わ(え)ず。結局今の上の子が一番喜ぶ本を一冊だけ買って帰ってきた。その名は「ウルトラしかけ絵本――つよいぞ!ウルトラマンタロウ」(くもん出版)。もちろん「よい絵本」の帯はない。
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