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『人はなぜ、足を引っ張りあうのか』(齊藤勇/プレジデント社)という本によると、
「みんなが言ってますよ」
「そうか、みんなが言ってるんじゃなんとかしないとなぁ」
というときの「みんな」とは少ない場合は三人なのだそうだ。……思い当たることは多い。
絵本の話題には以前から予想以上の反応をいただいていました。今回もどんな本を読んだかというメールを「みなさん」からいただいたので、今まで読んだ中からとりあえず十冊ピックアップしてみました。もちろん「よい絵本」だよ、というわけではなく、ごくごく個人的な趣味の話で、順不同です。子持ちになるまではその存在すら知らず、なおかつわたし自身が楽しんだという意味でも知ってよかったと思う本ばかりです。ご参考になれば。
「もりのなか」(マリー・ホール・エッツ/福音館書店)
最後に出てくるお父さんがいい。わが家では子どもよりも親のほうが好んでいる本。
「かいじゅうたちのいるところ」(作モーリス・センダック 訳じんぐうてるお 冨山房)
センダックにはいろんなタイプの絵があるけれど、この怪獣たちは個性的。迫力と愛嬌が共存している。
「あかいことりとライオン」(エリサ・クレヴェン絵と文、たがきょうこ訳/徳間書店)
言葉の通じないことりとライオンとの交流がテーマ。明るい色調の絵が楽しい。親子共に大のお気に入り。
「あな」(谷川俊太郎作、和田誠画/福音館書店)
ひろしくんが穴を掘って、埋める。それだけの話をなぜか子どもが大好きだった。
「ぼくのともだちおつきさま」(アンドレ・ダーハン作、きたやまようこ文/講談社)
ともだちになったおつきさまを家に招待する話。大人が楽しめる本だろう。誰かのことを思い出せたら、その人と自分とこの本に乾杯!
「すてきな三人ぐみ」(トミー・アンゲラー作、いまえよしとも訳/偕成社)
黒ずくめの強盗三人ぐみが、やがて孤児たちの町を作る話。……とは、世のお偉い方々に対する皮肉がこめられている、とあとがきにはある。
「まほうのえのぐ」(林明子作 福音館書店)
小さいころに見た覚えがあるような気がする林明子の世界。中でも、最初に読んだせいかこの本を気に入っていた。
「ぼくのくれよん」(長新太おはなし・え/講談社)
子どもが初めて自分で選んだ本。こんなでっかいくれよんがほしい、と今でも言う。
「かめさんのさんぽ」(中谷千代子作・絵/福音館書店)
小さな花壇や泉水があって犬小屋の置き場所に困らない程度の庭は、たとえば1960年ごろの大阪市内の市営住宅に標準装備だった。そんな庭の中をかめさんが散歩する話。78年初版、99年の復刻ということで、子どもが楽しむよりも大人が懐かしむ本かもしれない。
「しまふくろうのみずうみ」(手島圭三郎/ベネッセ)
版画の本。凛とした空気の気配がたまらない。著者には北海道の自然や生物をテーマにした作品がたくさんある。子どもに気に入らせて集めたい。
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