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上の子が這うようになったころ、妻が彼女をこう呼んだことがあった。「巨大ヒル」。ヒルは血を吸うあのヒルである。むすめの母乳に対する凄まじいまでの欲求と、それを手に入れるための行動がそう言わせたのだった。朝、先に目を覚ましたむすめはお腹が空いてくると妻の体に這い登り、自分で妻の胸をはだけておっぱいにすいつくのだ。もしそのまま妻が立ち上がってもぶら下がっていそうな迫力で、見ていて、もう許してやってくれよ……と思ったことが何度かある。ちなみにむすめの上くちびるには、四歳の今でもおっぱいダコ(お乳を吸うことでできるタコ。バットの素振りで手のひらにできるマメと同じ原理かどうかはよく知らない)の痕跡がある。
授乳の最中に突然黒く大きな虫がぶーんと飛んできて、妻の胸にとまったことがある。きゃっ!というと、その虫を払い落としたが、ついでに子どもも膝から落ちかけた。虫は普通のコガネムシだった。洗濯物についていたのだろう。 |
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♪ with "Fundamental" / Bonny Raitt |
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