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昨日は姉妹そろっての予防接種だった。上が日本脳炎で下が三種混合。春から夏までの風邪のうつし合いがたたってノビノビになっていたものだ。
最近の小児医療では皮下注射は極力しないようになっているらしく、風邪ぐらいですんでいれば予防注射以外に注射をされることもないようだ。逆に言えば、予防注射は子どもが泣きわめく鬼門でもある。
近所には子どもが泣きわめいてもさほど気にしないA小児科医院があって、そこは遠くから患者が訪ねてくるほど有名だ。去年、妊娠中の発疹で妻がかかったが、たしかにきちんとした診療を心がけているような印象だった。しかし子どもが泣くことには主義と感じられるほどに頓着がなく、わたしなどは、どうして子どもが次に来ることをイヤがるような態度をとるんだろうと不思議に思ったものだった。
そんなわけで、わが家ではA医院を基本的に予防注射用にしていた。どのみち泣くのは仕方がないし、次に来ることもそんなに考えなくていいからだった。
別の、C医院のほうは子どもにもやさしく、子ども自身も先生が好きだった。そのため、わが家では予防注射が一段落してからの通常の病気では、ずっとC医院に通っていた。それが今回は妹も予防注射を受けねばならないといった事情もあって、C医院で予防注射を受けることにしたのだった。この先C医院をイヤがらなければいいのだけれども……。
注射をする処置室では、どういうわけか上の子が先に妹からと言ってきかない。泣くのがわかっているのに、見てからだとよけい恐くなりそうだが、そんなことは関係ないかのようだった。案の定下の子は注射で号泣。顔の毛細血管を切ったときのような泣き声を久々にきかされた。それでもそれを見ていた上の子は結局大きな声では泣かずにとおした。去年だったかの号泣と比べると雲泥の差だ。
待合い室に戻ったとたん、「パパ、ちょっとだけタオルをかして」と言って涙を拭くと、同じように予防注射を待っている子のところにいって「だいじょうぶだったよ、ほらね」と言っていた。がんばるお姉ちゃんだ。
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