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例年になく交通渋滞にたたられたお墓参りになった。霊園の手前で霊柩車や送迎バスが合流してきて交差点の右折がいっこうにはかどらない。日差しが暑いと泣き言を言いだす子ども。鳴らしても仕方のないクラクションに、ずらりと並んだ対向車線の車。十分もあればドライブは拷問に変わる。
霊園は広いので車での進入を許している。その入り口付近も混雑していてぞっとしたが、入ってしまえば問題はなかった。空が広くなる。ただし風が強い。例年の場所に車をとめて、炎天下を少しだけ歩くと墓地についた。
乾ききった墓石を洗い、周囲の掃除をする。線香をつけて手を合わせる。上の子は「こんにちは、○○○です」と言い、下の子はただ笑っていた。ふと、上の子にとってはどういう行事なのだろうと思う。ほとんど仏壇の写真でしか見たことのない「パパのおとうさん」への挨拶。いやもっと漠然とした、おじいちゃんやおばあちゃんたちへの挨拶だろうか。それとも、ただ親に言われるがままのパフォーマンスか。……結局は、わたしの母の愛情がこうしてここへ来ることの牽引力になっているのだなぁという思いが湧いてきた。孫たちを先に逝ってしまった夫に一目見せたいという思いは切なく、際限のないものなのだろう。わたしだってそれくらいのことはわかる歳になっている。
そういえば、もう三、四十年ぐらい経てば、孫を連れて墓参りにきてくれるのだろうかと思ってみたり。
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