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2000年9月7日(木)
◆《友だちの意味》

 「不思議なメルモ」という手塚治虫のアニメがある。小さい女の子が二種類の魔法のキャンディを食べ、その力で赤ちゃんになったり妙齢の女性になったり老女になったりと自由自在に変身して活躍する話だ。キャンディの組合せによって自分の個体発生のプロセスを適当なところで止めて、たとえばネズミに変身したりという裏技もある。また相手に食べさせることで突然赤ちゃんや老人にして力を奪ったりとなかなか過激?だ。これがケーブルテレビで放映されており、妻が録画したのを上の子が観ている。お気に入りのようだ。
 話の性質上、生命の発生や成長などの話題も多く、性に関することもでてきている。わたしはほとんど観ていないので詳しい内容はわからないけれど、そろそろ好奇心もあるのだろう。

 ということと関係あるかどうかはわからないけれど、
「ぱぱのかみのけはどうしてキラキラがあるの?」
 などと訊かれたりする。おしゃれな話ではなく、残念ながら白髪のことだ。
「どうしてかなぁ、だんだん歳を取るからやろなぁ」
「としをとったらキラキラになるの?」
「んー、ならない人もいるし、歳を取らなくてもなる人もいるけどな。パパは歳を取ったらなるみたい」
「あっちゃんがおおきくなったら、ぱぱがとしをとるの?」
「そうそう」
「あっちゃんがぱぱぐらいになっておおきくなったら、ぱぱはちいさくなるの?」
「どうやろなぁ、小さくなるかなぁ。おじいさんになって小さくなるかもなぁ」
「ぱぱがおじいさんになるの?」
「おじいさんになるよ」
「いやや」
「いややけど、しょうがないよ」
「あっちゃんがおおきくなってあかちゃんをうんだら、ぱぱがおじいちゃんになる?」
「なるなる」
「ぱぱがおじいちゃんになったらいややー」
 と言って、急にわーっと泣きだした。やりとりを聞いていたわたしの母が、
「なれへんて言うとき」
 と小声で言った。
「わかったわかった、そしたらパパはがんばっておじいさんになれへんことにするわ。……努力する」
 ふー、おちおちトシもとれん。まぁそんなふうにずうっと思ってくれたら嬉しいことではあるけれど。でもなぁ……と、ふと思いついてきいてみた。
「あっちゃんあっちゃん、幼稚園おもしろい?」
「おもしろいよ」
「友だちいっぱいか?」
「いーっぱい。こんだけ」
 と両手を広げて見せた。
「そっか。男の子の友だちもいてる?」
「いてるよ」
「どの男の子が一番好き?」
「……ひさとくん」
「なかよし?」
「うん」
「たかおくんは?」
「たかおくんもおともだち。おともだちだけどね、あんまりなかよしじゃないの」
「そうかぁ。いろんなお友だちがいてるんや」
「おとこのことね、おんなのこがいるよ」
「ほんとぉ。その中でひさとくんが一番好きなの?」
「うん。でもね、みんなすきだよ」
 ……なるほど。なかなか微妙なところのようだ。

(お友だちは仮名です)

 昨日は掃除機についてのメールをたくさんいただきました。ありがとうございます。内訳では掃除機が好きだというお子さんが多いようで、ホースの蛇腹が好き、電源のコードが好き、動くと追いかける、本体をなめる、等々いろんな楽しみ方があるようです。ご報告まで。(^^;


♪ with Utada Hikaru on the radio."Time Will Tell" etc.