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2000年9月16日(土)
◆《プールの壁》

 近所のプールへ泳ぎにいった。泳ぐという目的で一人でプールにいったのは二年ぶりぐらいだろうか。妻と上の子が昨日いってきて、泳げそうだという話だったのでその気になった。とは言え、なまっているのはよぉくわかっている。せいぜい二十分、おそらく一キロも泳げないだろうとは思っていた……が、なんのなんの、実際に水に入ってみると一キロどころか最初の百メートルでヨレヨレだった。クロールのストロークが効かず肘が上がらないのである。上腕三頭筋(力コブと反対側の筋肉)なんて普段使わんもんな……。
 しかし、人が泳ぎ着くのに偉そうにプールの壁にもたれて場所をあけないとか、それほどスピードもないのに人がターンする寸前にスタートするというのは一体どういう神経なんだろう。以前スポーツクラブに通っていたときにもそういう壁みたいな神経のヤツが多くて大嫌いだった。どこにでも居るものだったら「みんなが気持ちよく泳げるように他の人のことも想像しましょう」とでも書いて貼っておけばいい。それができない人間は長距離用のコースに入ってはいけない。それとも怒っているのはわたしだけか?

 帰宅するとオリンピックの水泳を放送していた。いいなぁやっぱり。そういえばスポーツクラブでも、オリンピックが始まるとジムにしてもプールにしても妙にテンションが高かった。誰しもオレもがんばろ!と気合いが入ってしまうものなのだろう。公園を走る人もこれから増えるかもしれない。
 日が暮れてからは柔道で、田村亮子と野村忠宏が一本勝ちで金メダル。オリンピック期間中似非ナショナリストに変身するわたしとしては爽快だったことこの上ない。だが、それもその時間帯までだった。久しぶりの水泳のせいで血液が鉛になったように体がだるいし、その上なんと上の子が発熱し始めた。この二、三日少し風邪ぎみではあったけれど、柔道のメダルが決まった時点で39度突破。そのままで眠ってしまったのはいいとしても、うわごとを聞かされるのはいい気持ちではない。ただの風邪ならいいのだけれど……。