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2000年9月27日(水)
◆《待合室にて》

 一昨日、皮膚科の医院にいった。足の指のかぶれ(どうも水虫でもないらしい)で、先月から二度めだ。去年上の子の鼻にできたイボをとってもらった医院で、その職業的に過ぎる応対にムカついたところだが、近所の他の医院も似たようなものだったので今回はこちらにしている。なぜか同じところに再びイボができかかってきたむすめは、覚えていて、あそこへはもう行かないと言っているのは無理のないところだろう。

 よくはやっており、早めにいったにもかかわらず一時間ほど待たされていた。そろそろ順番だと思うころ、薬ができたと名前を呼ばれた親子が奥のソファから出てきた。母親と子ども二人、四歳ぐらいの女の子と二歳ぐらいの男の子だ。女の子は活溌で、すぐに手近な椅子を受付のカウンターの下に引き寄せ、その上に立ち上がるとカウンターを見下ろすようにしてキンキンした声であーだこーだと言いはじめた。同じように椅子に登りたい男の子が下からぎゃーぎゃーと騒ぐ。テレビがついているので多少は緩和されるものの、医院の待合室としてはうるさいことこの上ない状態になった。やがて男の子がわーわーと泣きだしてうるささに拍車がかかる。ところが、薬の説明を聞き、お金を払い、靴をはいて医院から外へ出るまでの間、母親は結局一言も子どもを叱らなかった。

 自分に子どもがいなかったときなら、きっと沸騰するほどにハラが立っていただろう。だが二人の子持ちになった今は、少なくとも子どもがどういうものかは知っているし、そういう意味で事情はわかる。おそらくその程度の騒ぎは母親にとってはいわば四六時中のことで、別段声を荒げるほどのことでもないのだ。もちろんハラは立つ。せっかくいい感じだった読書のじゃまをされて相当カチンときていたのも事実だ。
 ふと、ここが皮膚科の専門ではなくて、内科、小児科、整形外科、皮膚科(という組合せが実在するかどうかは知らない)などといった医院ならどうだろうと思う。小児科という看板さえあれば、かなり心理的なキャパシティが違うような気がする。あるいは、皮膚科、小児皮膚科(実在するかは知らない)となっているとか。そういう意味ではすべての科目に小児〜を作って並記しておけば、医者の待合いでハラを立てることも少しは減るだろうか。
 とはいえ、うるさくてもガマンをしようという気持ちがどうなるかという話で、うるさいことには変わりはない。あの母親も叱りつけて当然で、わたしだったら手近な椅子をひっぱってくるなんて絶対に許さない。……と、一人のときは思うのだが。

 下の子の予防接種と十ヶ月検診。医者にもなれてきたのか、えらく泣いたらしい。といっても実際には怒っていたらしく、妻にはそれがわかるのだが、今回は看護婦さんにも伝わっていて「この子、泣いてるけど怒ってるネ」と言われたとか。うーむ、姉に似てきおった。しかし姉よりでっかい。体重は着衣込みで12.4kg、身長は79.5cm。母子手帳の一歳までのグラフには身長は80cmまでしかない……。


♪ with "LIVE!" / Bob Marley and the Wailers