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2000年9月30日(日)
◆《怪獣とヒゲ女/お知らせ》

 どうもわたしは恐い父親らしいので、面倒くさいから上の子には言い渡してある。「パパが怒ったときには、ママによしよししてもらいなさい。ママが怒ったときはパパがよしよししてあげる。二人で一緒に怒ることはないから」と。そんなことを言いながらも実際には二人で一緒に怒ることもたぶんあるだろう。それはそれとして、できるだけそうならないための予防措置でもあるわけだ。しかし最近一筋縄ではいかなくなってきた娘は「だったらパパとママとどっちもおこったら、おばあちゃんによしよししてもらうの?」と先回りし、「パパとママとおばあちゃんとみんなおこったときは、わきちゃんがよしよしってしてくれるの?」「わきちゃんもおこったら、おともだちがよしよししてくれる?」と話を広げていく。

 十ヶ月の下の子は怪獣のような声を出す。誇張的なのは声の大きさについてだけで(それでもかなり大きな声だが)、声色については他にぴったりくる言い方がない。ただしゴジラのようなリリカルなものではなく、もっと威嚇的で、そういう意味では猿の仲間に近いのだろうか。猿の声には知識がないのでなんとも言えない。
 食事どき、あんまりうるさいので試しに少し怒ってみた。「コラッ、いい加減にせい! ちょっとうるさいゾ!」。もちろん大きな声ではなく、話し声のエッジを少し鋭くした程度だ。すると下のむすめ、数秒間わたしの顔を見つめて、ワーッと泣きだしてしまった。前日、食べていたおにぎりを投げたのでみんながちょっと怒った顔をしたときも、順番に家族の顔を見まわしてからワーッと泣きだした。どうやら声よりも表情を読んでいるようだ。早いものだ。だとすれば、笑った顔も疲れた顔もぼぉーっとした顔もわかるのだろうか……。

 大変なのはそのあとだった。泣き声自体が怪獣的なので泣く前よりもよほどうるさいのだ。その上、パパが怒ったときにはお姉ちゃんがやさしくするんや!と張り切る上の子が、声をかけたりおもちゃを渡したりお菓子をあげたりと走り回る。一生懸命妹に話しかけるその顔は、昼間フィルムケースを口に強く吸い付けたために唇のあたりが軽く内出血してヒゲがはえたようになっていたりする。にぎやかである。つまらぬことで父親を気取るよりも、多少のことなら怪獣の吠え声に耐えたほうが得策だと悟った。
 

(kaiju.wav 25kb echo付き(^^;)

  〜お知らせ〜

 今月こそ毎日更新を達成した!
 というのはべつに関係ないのですが、とにかくこのあたりで一度お休みをとることにします。たくさんのアクセスや投票、感想のメールをいただきどうもありがとうございました。
 最近ではメールの返事も滞っていて、新しくメールをいただいた方にもロクな反応もできず心苦しい限りでした。ここらで一息いれたいと思います。二、三日か、一週間か、一カ月か。そのあとどうするかは、休んでいるあいだに考えたいと思っています。不定期の更新になるかもしれませんが、やめてしまうつもりはありませんので復活したときにはまたよろしくおつき合いくださいませ。
 では、「去る者は日々に疎し」の言葉を恐れながらしばしのお別れ……。


♪ with "Northern Lights - Southern Cross" / The Band