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2000年11月2日(木)
◆《イボとり》

 上の子の右の鼻の穴のふち、上側のところに大きなイボができていた。去年の夏ごろにもできたところで、再発したことになる。場所が場所だけにこんなところにずっとできつづけるのかと思うとどうにもたまらない。恨まれそうだ。
 去年は近所の医者にかかったのだけれど、そのときは少し不愉快な思いをさせられた。簡単に言うと、子どもに対してもう少しやさしく接してやってほしかったのだ。この夏その医者にはわたしが別件でかかったけれど、医院はいつも満員で普通にいけば一時間半、診療開始の三十分前にいっても結局一時間ぐらいは待たねばならないほどだった。もちろん待つのは好きではない。最初は医者の要領が悪いのかと思ったけれど、見ていると、診察の前にはきちんとカルテに目をとおして、テキパキと患者をこなそうとしているのはよくわかった。診療も子どものときの印象とは違って普通に丁寧だったように思う。ただ事前の問診票に書いた以外のことをきいたときには、妙に素っ気なく、不快そうな表情になった気がした。はやっているだけに、想定した時間を超えてしまいそうなことはイヤがられるのかもしれない。駄々をこねる子どももその類か。いずれにしても、普通にいって一時間も待たねばならないようになれば予約制にでもしたほうが患者には嬉しいと思うのだが、どうなんだろうか。

 今年、その医院にいくのは怖いとイヤがったり、風邪がつづいたりしたこともあって、なかなか医者にいかずにいた。しかしイボもかなり大きくなり、風邪でかかった医者からもそろそろ取ったほうがいいと言われて、むすめ本人から医者にいくと言い出した。まだ風邪の咳も少し残っているような状態なので、雨の中を車でおくっていくことにする。ところが木曜日は休診で、そのまま他の医院にいくことになった。
 むかえにいくと、車に乗るなりシール(桃太郎のキャラクター)もらったよと話してくれた。小児科などでよく子どもにくれるおみやげだ。一緒にいった妻によるとなかなか好感の持てる対応で、イボがとれたあとも再発を防ぐために処置したほうがいいからもう一度きてくれとのこと。現に再発しているわけだからこの言葉には重みと感謝を感じた。むすめはがんばったけれどもけっこう泣いたらしい。医者もやさしくしてくれ、そんなに痛くはないはずとのことだから怖さが勝っているのだろう。無理もない。押さえつけられてまぶしいライトを当てられて、液体窒素で冷却した棒を有無を言わさず鼻の頭にあてられたら身もすくむだろう。運が悪かったといえばそれまでだが、最初から後者の医院を選んでおくべきだった。

 ついでに、医院の近所の古本屋で本を買ってきていた。妻は陶芸の入門書で、幼稚園の PTA 会かなにかで土をさわるのでその楽しみを増幅するためのようだ。そしてむすめはなんと昆虫図鑑。虫に詳しくなると、自分がいかに劣悪な自然環境にいるかを思い知らされるだけなのだが。


♪ with 80's Japanese Pops on the radio, "そして僕は途方に暮れる" etc.