|
テレビはあまり見ない。嫌いなわけではなくて、点けてあればついつい見るほうだけれど執着がないのだと思う。それでも食事時などに選ぶチャンネルはだいたい決まっていたりするから、「見ない」という意識のわりには見ているのだろう。それがテレビの力のすごいところでもあると思う。
子どもをおとなしくさせるという意味でも、テレビやビデオの力は絶大だ。生まれてすぐのころには何を見せるかとか、そもそも見せるのかどうかさえ考えたものだった。それが毎日のドタバタの中で、子どもがテレビに惹きつけられている時間は親にとっての束の間の解放になるということがわかると、見せないという選択肢はあっさりと消えた。当初は「いないいないばあ」がとても頼もしい番組に思えたものだった。それから「おかあさんといっしょ」「コニーちゃん」にすすみ、その次に印象に残っているのが「くまのプーさん」だ。どういうわけかこれにどっぷりとハマり込んでしまい、延々とビデオを繰り返した。そのあとディズニーものをいろいろと見ているうちにケーブルテレビが進出してくる。これに、子ども用のチャンネルがあった。早い話、一日中マンガをやっているという昔の子どもには夢のようなチャンネルだ。
もちろんつけっぱなしにするわけではなく、妻がいろいろと選んで見せていた。自分たちが見たような古いもののほうがなんとなく安心感があるのでそれが中心になる。中でも「トムとジェリー」は子どもも好きだった。というか今も大好きで、ヒマさえあればビデオをつけろと言っている。……たしかに、自分たちも好きでよく見たわけだから悪くないような気はする。ただ徹底したドタバタものなわけで、しかも親の時代にはビデオなどなかったから何度も繰り返して見るということもなかった。そのへんがちょっと気がかりだったりする。わざと「うわー、トム痛そう!」とか「二人ともちょっといじわるやな」などと茶々入れをすると、「でもな、ほんとはトムもジェリーもやさしくって、どっちもだいすきなんやで!」と言う。だからなんとなく安心なような気もしてしまうのだけれど、それにしても毎日のように何度も何度も繰り返して見ていていいものなんだろうか。
上の子の風邪は持ちこたえるかどうかという微妙なところだ。鼻水ぐらいならどうということもないのだけれど、やはり痰の絡んだ深いセキが出ている。なんとか乗り切ってほしいなぁ。それだけに少しぐらいテレビに浸るのも仕方ないような気もする。一時期のように絵本のほうに引っ張ってやるパワーもなくて、ちょっとくたびれムードの今日この頃……。
|