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2000年12月3日(日)
◆《増えた言葉》

 小雨の日曜日の朝。久しぶりにきつく叱った日の翌日ではあるけれど、そんなに簡単に状況が変わるものでもない。問題点が解消することよりも、子どもがいつもどおりでいてくれることのほうがよっぽど嬉しい。
 相変わらず上の子の寝起きの咳が激しい。全体としては少しマシになってきたような感じもあるものの、咳が出ているあいだの苦しさは同じだろう。今日は幼稚園はお休みときいて「わーい」と言ったのが少しひっかかる。

 朝ご飯がすむと二人の子どもの相手。なんだかんだで遊んでいるあいだも、どうも上の子の強引さのようなものが気になる。強引なところがあるというのは生まれたときからそうなのだが、「下の子がいるところでは危ないからやめなさい」といった類の言葉を執拗に言わねばならなくなったのはたしかだ。一つには語彙が増えてきて、言葉がかなり自由になってきたこともあるような気がする。一つのダメ!を言われても、程度や方向を変えたバリエーションを試そうとしてくるのだ。下の子のいる方向に積み木を投げると危ないからダメだと言えば、ではもっと小さいものではどうか、プラスチック製の軽いブロックならいいのか、当たらなかったいいでしょう? みたいなことをきいてくる。その都度ダメが増えるわけだ。その裏腹に、納得してもいないし、きちんと理解もしていないのに機械的に「はい」や「ごめんなさい」を繰り返したりもする。語彙や概念が増えてきたことを大切にしてやりたいと思う気持ちと、親の言うことに無条件で服従するロボットのようにはしたくないという気持ちを弄ばれているような気分にさえなってしまう。言葉遊びといえばそうなのかもしれないけれども……。

 そういえば、幼稚園からちょいちょいとんでもない言葉を持って帰ってくる。
 今日はわたしの父の命日で、おっさん(大阪の言葉で「お坊さん」「和尚さん」のこと。語尾を下げる)がお経をあげにきてくださった。月命日のときにも妻子で読経に同席しているらしく、来客が何より好きなむすめは、おっさんにもかわいがっていただいているらしかった。そのおっさんの頭を指して「わきちゃんとおんなじ、つるっパゲや」と言ったとか。

 午後は雨があがってから、上の子用にもらった自転車の整備など。チェーンやペダルを外して練習すると早く上達するという裏技があるらしいので試そうとしたが、工具が足りず、ペダルを外すことができなかった。
 夜は久しぶりに絵本をゆっくり読んでおやすみ……となる予定だったけれど、一旦眠ってから咳が激しくなり、食べたものをかなりもどしてしまった。やはり咳止めの薬をもらったほうがよさそうだ。


♪ with "First Love" / Utada Hikaru