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六日の午後は、妻がむすめと幼稚園にいった。先月の制作展のときに陶芸コーナーで作ったものに色を塗るためで、帰りがけに担任の先生ともちらっと会ったらしい。「あっちゃん、もうちょっとやからがんばってね」「演奏会がすんだらまたいっぱい遊ぼうね」などと言われたとか。それはいいのだが、がんばってやりとげるとちょっと大人になれるとか成長できるとかいう意味の言葉もあって、妻は少し反発していた。たしかに、逃げ出したくなるようなストレスを今ごろから与えることが健全な成長につながるとは、わたしも思わない。ものには程度というものがあるのだ。
わたし自身の風邪もしつこい。咳だけなのだけれど、痰が切れず、ビン洗いのブラシをノドに突っ込んで洗いたいような感じがつづいている。わたしの母も似たような症状だったけれど一応順調に快復。むすめの咳はましになってきたと思っていたのに、夜寝てから激しくなってまた少し吐いてしまった。その横で下の子までが咳でお乳をもどしてしまい、あー、これからどうなることやら。
七日は、子どもによると一日中楽器の練習だったらしい。そこまでやるのか……。わたしなんぞバンドの練習でも一時間も集中すればいいところだ。
夜になってむすめが発熱した。38度超。咳が治らないので風邪のせいと言えばそうなのだが、咳の頻度が増えたわけでもなく元気もある。とにかく風呂をパスして寝かせると十時ごろになって「震えてる。寒いのかな」と妻が言ってきた。オイオイと思うけれど、見たところそれほど異常な感じでもない。震えもじきに治まった。ただ、うわごととも寝息ともつかないような感じの息をしていて、何かを言いつづけているようにも聞こえる。猜疑的になってしまっているので、すぐに楽器の練習のストレスが原因か、などと思ってしまうけれども根拠になるものはない。体温も不安定で暑いの寒いのと繰り返し、ヘヴィな夜だった。これがあるので自分の風邪がすっきり治せないのだなぁ。
八日になっても熱が下がらず、幼稚園はお休み。相変わらず熱だけでこれといって悪化している症状はない。咳は少しましになったぐらいだろうか。
週末の荷物を持って帰るために妻が幼稚園にいって担任と話すと、水疱瘡が流行っているので心配しているとのことだった。医者にいくと、軽い気管支炎というぐらいで、それほど熱がでるような状態でもないらしい。水疱瘡かどうかはわからず。
待合室で絵本を読んでくれとせがまれて妻が読んでいると、むすめがあらすじを知っていたことから、幼稚園で読んでもらったということがわかった。主人公の女の子が髪を伸ばす話で、中に、その髪の毛で釣りをするシーンが出てくるらしい。そこでピンときた妻が「ひょっとしたらこれをやってみたかったの?」ときくと、「うん」ということだった。先日の金魚鉢に頭を突っ込んだという、その行動の秘密がこれで解けたのだった。多少のストレスはあったとしても、少し突飛すぎると夫婦して話していたのだ。なるほどなぁ…… 子どもと付き合うには想像力が要る。だからといって許すわけにはいかないけれども。
夜になってから熱も下がって落ち着いている。知恵熱でもなんでもいいからこれで治まってほしい。
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