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上の子の発熱は一応おさまったものの、まだ咳は残っている。昼はほとんど出ないのに夜になると発作のような咳をする。そして土曜から日曜にかけての夜には、とうとう妻以外の全員が同じような咳に苦しむことになってしまった。けっこう気をつかっているのに、わたしの咳もどぉーしても治らない。おまけに夕方からは頼りのおばあちゃんまでが発熱してしまった。えらいこっちゃ……。
それにしても妻は強い。かなりしんどうそうにはしているけれど、それでも十分持ちこたえてくれている。授乳中は風邪をひきにくいとも聞く。しかしそんなことが自然の摂理として可能なら、どうして授乳中以外もその強さを維持しないのだろう。なにか別の負担との引き替えになるのだろうか。
昨日は外に遊びにいくほど回復もしていなかったので、クリスマスツリーを出して飾りつけをしていた。日本のクリスマスの商業主義に過ぎる部分は大嫌いだったけれど、子どもがいるとやはりサンタクロースとも友だちにならなければならない。特に上の子は十四日が誕生日でもあるので、お祝いごとがつづく。たぶんクリスマスも自分の誕生日の一部みたいに思っているのではないだろうか。
もちろん彼女はサンタクロースがいると信じている。というか、パパのお友だちだと思っているフシがあってちょっと楽しいのだ。四歳にもなると自分の欲しいものをかなり細かく表現できるようになるもので、誕生日にかこつけて「なにが欲しい?」ときくと、リカちゃん人形だとかキティちゃんグッズだとかわたしの買いたくないものばかりを言ってくる。そこで「一つは誕生日に買ってあげるけど、クリスマスプレゼントはどうなるかわからないよ」と言う。
「どうして?」
「サンタさんはたくさんの子どもたちのところにいくから、あんまり細かいことをお願いしてもわからないよ」
「どうして?」
「だってサンタさんはトナカイのそりで遠くの空から来るでしょ、だからリカちゃんとかキティちゃんとか知らないかもしれないやん」
「おねがいしても?」
「うん。だから積み木だったら積み木とか、絵本だったら絵本とか、そんな感じのほうがいいと思うよ」
「あっちゃん、つみきでもいいよ。パパがリカちゃんのおにんぎょうをこうて(買って)くれたら」
「そうか。じゃあそんなふうにパパがサンタさんにお話ししとくわ。絵本よりは積み木か?」
「うん。えほんでもいいけど、つみきでもいいっておはなししてね」
「オッケーわかった」
「パパありがと」
……と、話がそのまま終わってしまうのだった。
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