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2000年12月17日(日)
◆《雨にぬれても》

 前日少し無理をして幼稚園の音楽会に連れていったため、特に下の子の風邪の具合が悪化しないかと心配していた。結果的にはそれほどでもなかったらしい。少々鼻タレだけれども朝から機嫌よく遊んでくれているので御の字だろう。

 朝から雨。こんな日はもうどうしようもない。ほとんど全快の上の子は家の中では収まらないので、午後になって仕方なく雨の中の散歩に出た。その十分ほどまえに買い物に出かけたわたしの母をどこかでつかまえて一緒に帰ってくるか、うまくいかなければ喫茶店にでも入ろうと思っていた。
 家を出てしばらくは仲良く話しながら歩いていた。「らぶらぶがさだね」などと五歳の娘に言われると、どこで覚えてきたのかと思ったりするものの、まんざらでもない。しかしそんなムードもつかの間で、すぐに自分の傘をひろげて逆さまにして雨を受けようとしはじめた。大した降りではないのでそのままにしておくと、樋の壊れ目など雨水が流れ落ちているところに立って受けようとする。例によってしつこいので何度か言ったあとに歩きだすと、追いかけてきながら大きな声で泣き始めた。冷たいと言う。まさかそのまま傘をもどすとは思っていなかった。何をするやら……。
 どうにかこうにかわたしの母が行きそうな近所の商店街まで連れてくると、今度はサンリオグッズの店でひっかかってしまった。最近異様にキティちゃんグッズを欲しがってまいってしまう。ここはなんとか言いくるめたものの、その近所の喫茶店でチョコレートパフェでも食べようと誘うと「おなかへってない」とスネられてしまった。かわいげのないやつだ。ならもういいということで母の行きそうなスーパーに入る。すると入り口においてあった、傘にかぶせる細長いビニール袋がいたく気に入ってしまった。母はおらずにスーパーを出ると、帰り道、今度は樋の壊れ目で傘用のビニール袋に水を入れようとして遊び始めた。これ以上楽しいことはないという顔をしている。いい加減レインコートも濡れているので少し叱るけれどもどこ吹く風だ。そのくせ手が冷たくなってくると、わたしがいじめたかのように泣く。挙げ句の果ては体も冷たくなってきて風邪ひいたみたい、足が痛くて歩けないと言い出して止まってしまった。仕方がないので最後は少しオンプして帰ってきた。まったく、なんと扱いにくい女だろう。

 下の子はこのところテレビ本体の電源スイッチを入れたり切ったりして遊ぶことが増えた。そういえば上の子も小さいときによくやったものだが、下の子の場合はどうやらアンパンマンが映っていないと電源を切るらしい。そんなリポートが妻からあったばかりだった。それが夕方には姉妹によるチャンネル争いに発展したらしい。トムとジェリー VS アンパンマンだとか……。
 さらに夕食どきに言われて慄然とした。この年末のややこしいときに幼稚園というものには冬休みがあるらしい。毎日どうやって過ごせばいいのだろう。


♪ with "Heavy Weather" / Weather Report