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2000年12月30日(土)
◆《年末》

 ちょうど年越しのあたりかと思っていた下の子の水疱瘡は、今のところ兆候がない。むちゃくちゃに母親(妻)に甘えてストレスを生産する程度で、ここへきてようやく家族の中に病人がいなくなった。やったぜベイベ。
 上の子も元気で、遊んでやりたいのだけれど掃除だ買い物だと忙しくてなかなかそうもいかない。車を洗うのを手伝うといって一緒に出てきたら、楽しみにしている霧吹きボトルの洗剤兼ワックスがほとんど空だった。仕方がないから中に水を足してやるとシュッシュシュッシュとスプレーしまくっていた。

 町の風情としてのお正月は年々簡素なものになっていく。コンビニはもちろん、普通のスーパーでも元旦から営業するところがある。おせち料理なんかは世間が休みになるあいだの保存食としての意味もあるわけだから、休みなしでモノが買えるとそういう段取りもしなくなるものだろう。のんびりとしたお正月の好きなわたしは、頼むから正月ぐらい休めよと思う。
 わが家のお正月は、わたしの母のがんばりのおかげで手作りの煮染めなどが並ぶ。黒豆、ごまめ、くわい、小イモ、こんにゃく、人参、高野豆腐、ごぼうなどの他、鯖のきずしも作る。きずしといえば今年は去年に増して鯖が少ないらしく、生の丸ごとのものは近所の四軒ほどのスーパーのうち一軒にしかなかった。しかも鯛や牛肉並の値段である。棒鱈も一軒だけ。あまり好まれなくなっているのだろう。わたしもべつに好きではないけれど、ないと寂しいような気はする。

 ため息の出そうな速さでこの一年が終わる。予想以上に子どもに振り回されて何もできない一年だったけれど、四歳児と0歳児なのだから当たり前のことなのだろう。来年は少しはましになってくれるだろう……というのは甘いか。
 それにしてもよく上の子を叱った一年で、いろんなものを叩いた一年でもあった。お尻も叩いたしほっぺたも叩いた。食卓を叩いて怒鳴ったこともあったし、ガラス戸を叩きつけて閉め、ガラスにヒビまで入れてしまった。どんどんオヤジになっていくような気がする。挙げ句の果ては「そんな態度は許さん!」などと四つの子どもを相手に、ただのオヤジではなくガンコオヤジみたいなセリフまで吐いてしまった。来年はちゃぶ台でも用意してひっくり返すしかないかもしれない。そういえば先日、上の子が自分のしてほしいことをさせるために妻にむかって食卓を叩いて怒鳴ったという。おいおい。

 ここへきて、平然と殺人を犯す少年の話題が伝えられたり、幼いわが子の横面をはって度の過ぎた怒声をあびせる若い母親を買い物に出た先で目にしたりすると、たまらぬ気分になる。テレビや新聞ばかりが騒いでいるわけではなく、やはり人間がまともに育たない社会になってきている部分もあるのだろう。自分自身と家族もこの先どんなふうになっていくかはわからないけれど、結局はできるだけのとをするしかないのだと思う。同じような育児日記を拝見して、一生懸命に育てられている子どもの存在を知ることほど強力な励みとなることはなかった。まもとに育っている子どもたちもたくさんいるのだ。

 さて、これから今年最後の買い物に出て一応お役ごめんとなります。そんなわけでこの一年間のご愛読、そしてたくさんのメールとクリックをありがとうございました。みなさんもどうぞよいお年をお迎えください。そしてまた来年もよろしく!


♪ with "Maddy Water Blues" / Paul Rodgers