|
七日早朝、また寒気がしてきて電気敷き毛布を強くしたけれど、ふと、これは悪寒とはまた違うのではないかと考えた。発疹のでているところを撫でるとゾゾォーとした電気のようなものが走る。要するにそういう、発疹のだしているゾワゾワ感じゃないのだろうか。
そろそろ痒みがでてきた。痒みというよりも腫れて痛む感じか。発疹の数は増えつづけており、丸三日めでもまだピークというわけではなさそうだ。さぞかしコワい顔になっているだろうと上の子にきいてみると、「ううん、こわくないよ。でもチューするところがないね」と言われた。口の中にも発疹ができるというのは本当で少なくとも五つ六つはあるだろう。発疹による炎症と痒みを抑えるために白い塗り薬をつかうのだが、顔をふくめて本格的に塗ってみた。しかしなんでこの薬は白なのだろう。肌色などもう少し目立たない色のほうがいいと思うのだが。まるでパックだ。またはミイラのようだと見れば、どうも映画「ハムナプトラ(The Mummy Returns)」のイムホテップを連想してしまう。彼はスカラベの刑だったが、全身の小さな発疹が痒みで一斉にゾワゾワしはじめればさしずめテントウムシの刑というところだろうか。(「The Mummy Returns」の公式サイトはこちら)
午後からはほとんど平熱だったのに夜になって寒気がしはじめる。やはり発疹の状態や痒みと関係があるようで、いくら暖かくしてもゾワゾワがひかない。しかも体温は38度にもならない。だとすればこのゾワゾワを止めるにはどうすればよいのだろう。解熱剤ではなくてかゆみ止めのような薬があればいいのに……と考えて、そういえば解熱剤には鎮痛(鎮静)効果もあることを思いだした。それを当初からきっちりと飲んでいるので、あまり痒みを感じなかったのかもしれない。毎食後という一日分はすでに終わっているけれど、一回増えても問題ないだろうと薬を飲みにおりた。寒くて歯が鳴る。結局それでなんとか落ち着いた。
下の子は寝るころになって39.8度もの熱。ここまで上がると座薬をつかうのにも躊躇はない。そのあとは比較的よく眠っていた。もちろんそれまでの疲れもあるだろう。解熱剤が痒みを抑えるのにも役立っているのかもしれない。
八日、下の子はピークを超えたようで、発疹の腫れがひきはじめた。かさぶたの黒っぽい点だけが残る感じになっている。わたしのほうは発疹がまだわずかに増えており、足のほうにひろがってきている。首筋のリンパ腺の腫れが少しましになってきたわりには微熱がとれない。解熱剤ばかり飲むわけにもいかないのでとにかく横になっていた。下の子の昨日の高熱といい、症状が一段落するときには発熱があるものなのだろうか。
九日、依然として微熱がとれず体がだるくてたまらない。ノドが激しく痛むので、そのせいもあるのかもしれない。医者から「ノドも腫れますよ」と言われていなかったら、別の風邪でも引き込んだかと思ったところだろう。出会う人を驚かせては申し訳ないので、マスクをして仕事場に行き、最低限のことだけをして帰宅する。以後はごろごろ……自分では病気疲れという言葉がぴったりする感じで、いくらでも眠れる。発疹は増えていないけれど、下の子のように腫れのひいた状態にならず、そこらじゅう痒いところと痛いところだらけだ。
十日、少しはマシになっているだろうという期待もむなしく、悪化していないということで満足するしかない程度の朝だった。メガネの当たる場所に発疹があって痛むのが新たな悩みとなる。四年ほど前に作って、すぐに上の子が右のレンズを割ってしまい、ショックでしまいこんであったメガネを出してくる。こちらのほうが軽いのでこの際レンズを入れようと店に問い合わせてみると、レンズが取り寄せで明日になるとのこと。そのままオーダーする。しかしその後は急速に腫れや痛みがとれ、これならメガネも今までのものでも大丈夫だと思えるほどになる。
やれやれ、やっと落ち着いてきたようだ。もう熱もないし痒みも痛みもほとんどない。ほぼ一週間ぶりで入った風呂の気持ちのよかったこと。そこらじゅうでピリピリとするのはしかたないとして、とにかくすっきりとした。あとは発疹が消えるのを待つだけだろう。
今回はとにかく下の子と二人同時なので妻もたいへんだったと思う。それに冬休み後半もおまけの三連休もただひたすらうちの中で遊ぶしかなかった上の子も、ほんとによくがまんしてくれた。なにか埋め合わせをしないといけない。
そんなわけでそろそろ大丈夫です。たくさんのお見舞いメールをいただき、どうもありがとうございました。はげみになりました。日記文中で恐縮ですが、心よりお礼申しあげます。
|