title
2001年1月15日(月)
◆《雪はふらず》

 日曜日の午後、ひさびさにむすめのローラースケートにつきあう。けっこう寒かったのでジャンパーを着こんだ上から例によって肘当てをし、膝当て、ヘルメットとフル装備だ。せいぜい一カ月に一度する程度だが、それでも少しづつ上達しているからおもしろい。何回か前は両手を持ってもスキがあったらコケていたのに、今日は片手を持ってやるとほとんどコケずに自分で進めるようになっていた。日なた道にそって、近所の中学校のまわりを半周ほどいってひきかえしてくる。その間まぁよく喋ること。ほとんどずっと喋りつづけている。スケートのシーンのでてきたビデオの話から、滑り方、幼稚園のフロアで靴下になってどんなふうに練習したか、今の滑り方見た?うまいでしょ?おしえてあげようか? 犬のウンチがあるね、秋のときにこのへんにあったどんぐりはどこへいったの?リスさんが持っていったの?――リスなんかこんなところにいないよ――どうして?――町だし、木もないから。この道をまっすぐいくと盆踊りのところだよね?――そう、よぉ覚えてるなぁ――えらいでしょ。パパはローラースケートじょうずなの? ママは? おばあちゃんは? ローラースケートのタイヤには空気が入ってないの? あそこまでいったらその紙に「3」って書いてね、あっちゃんまだ「3」は書けないから――なにこれ?――トムとゼリーがゴルフするときに紙に書いてたの――ああ、なるほど。ここはなに?中学校?あっちゃんが五歳になって六年生になったらいくの?――五歳のつぎは六年生じゃないよ――どうして?――どうしても。あの雲おもしろい形だよね、イチゴみたい……。

 そのあとはペダルを外した自転車の練習。裏技と言われるほどには上達しない。どうやらサドルを一番低くしても車体がまだ少し大きすぎるような感じだ。まぁそのうち乗れるようになるだろう。

 天気予報では、月曜朝は雪がつもるかもしれないという。雪を待ちこがれているむすめは、あしたは六時に起きて雪だるまを作ってあそぶといい、着替えを完璧に用意して寝た。
 そして、月曜日の朝はほんとに一番に起きて着替え、みんなを起こしてまわった。だが残念ながら雪はつもっていなかった。
「どうしてゆきがふらないの?」
「どうしてって言われてもなぁ。北風の吹いてくるむこうのほうに山があって、そこで降ってから風が吹いてくるから……」
 などとごちゃごちゃ言ってもふくれっ面はなおらない。気持ちはわかるけど、あんまりしつこくふくれられると腹が立ってくる。朝からそんな調子で、夕方も妻とかなりもめていた。ふくれる、すねる、わがまま、なまいき、大声、そんなものばかりが目についてしまう。要するにストレスか。近所に子どもだけで遊ばせておけるスペースがあればなぁといつまでも無いものねだりをしていても仕方がない。そろそろプールか何かでも考えるしかないのかもしれない。


♪ with "The Changing Same" / Hirai Ken