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2001年1月17日(水)
◆《あぷっ!》

 クレパスでいっぱいのクッキーのひらたい缶、カラフルなサインペン(百均で二十四色のものがあるらしい!)の入った缶、色鉛筆の箱、油性マジックの箱、それらは原則的に使い放題にさせている。らくがき用の画用紙や折り紙、コピー用紙などもほとんど自由という妻のやり方だ。そういうのが奏功しているのか、むすめはお絵かきや折り紙、切り紙、貼り絵などが好きだ。ハサミも小さいころから使わせている。これも、使わせてもらえずになかなか上達しなかった妻の方針だ。切り方が少々あらっぽいのは技術よりも性格のゆえだろう。日曜日だったか、左手小指の爪の左上あたりの角質を一ミリばかりハサミで切りとってしまい、けっこう出血した。それでも泣きもしなかったらしいから強くなったものだ。それ以上のケガは御免だけど。

 下の子もそろそろものを描くようになってきて、顔にもしょっちゅう線が入っている。お姉ちゃんがなにか描いていると同じように隣にすわりこんで、何色かの油性マジックをとっかえひっかえして、紙をなぐりつけている。一番好きなのが油性マジックというのがちょっと困るけれど、渡してしまったものは仕方がない。見ていると、上の子が「みてみて、うさぎさんだよ」と描いたものを見せると、必ず同じように紙を持ち上げて、下の子も「おーおー」とか「あー」と、こっちを見ろと言っている。真似をしているわけで、張り合っているようにも見える。
「そうか、わきちゃんも上手やなぁ」
 と言うと、上が、
「わきちゃんのはなにかわかれへんわ、あっちゃんのはうさぎやで」
 とこちらも張り合おうとする。色マジックのとりあいにでもなればたいへんだが、あっさり渡す下の子ではない。体をひねってブツを隠し、「あぷっ!」と口をとんがらせ、ほっぺたをふくらませて戦闘態勢になる。で、とられると大声で泣く。姉妹のあいだに競争はあるとは思っていたが、あるどころではなく、競争と闘いそのものから始まっているようなわが家の場合。

 最近むすめに「今日は幼稚園どうやった? おもしろかった?」ときくのが口癖になっている。月曜日の話題は、「ももたろう」の劇をすることになって、自分は先生に言われてももたろうの役をするのだということだった。ニコニコしながら話すのを見ているときんたろうが捨てがたいのだけれど、ももたろうも似合いそうだ。火曜日の話題は、実はキジの役に決まったと言うことだった。くじ引きで決めたから、ほんとはももたろうがやりたかったけどキジでがんばるのだそうだ。先生がピンクのきれいな羽を作ってくれるから、楽しみだとのこと。ま、それはそれで楽しみにしましょう。そして今日の話題は「あっちゃんはパパとけっこんするのに、ほかのひとでないとけっこんできないっていうこがいるんだよ」ということだった。まったく、イヤなやつがいる……。


♪ with "Rocks" / Aerosmith