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2001年2月10日(土)
◆《ももたろう》

 二月九日(金)
 明日十日は幼稚園での「ももたろう」の劇の会だ。その練習の鬱憤でもたまっていたのか、娘が大荒れだった。言葉の一つ一つにさからって、しまいには物を投げたりしはじめたので久々にお尻を叩いて叱った。何度やっても(たしか五度めか)気の滅入るものだ。「れんしゅうばっかりだからたまにはゴンタ(わがままだったり乱暴だったりすること)になりたいねん!」という言葉を、例によって鵜呑みにするつもりはないけれど、無視する気にもなれない。毎朝のような休む休まないという話といい、少しも楽しそうにしない登園時といい、一体どうなっているのだろう。とにかく明日でカタがつけばいいのだが。

 二月十日(土)
 上の子の劇の発表会を見るために家族して幼稚園にいく。待ち時間を園庭で過ごしたが、天気が良く、下の子は大はしゃぎで走り回っていた。会場は遊戯室で、そこに一番ちかいへやが出演の順番待ちに割り振られている。娘がそこにいるときにちらっと覗いた妻は、両手を後ろで組んで正座している姿を見て少し驚いていた。そんな恰好のままで待たされるのはかわいそうだと言う。たしかにそういうふうにして座っている姿を見るのはわたしも初めてだったが、まぁそういうこともあるだろう。転園を考えていることもあって妻のほうが少し神経質になっているような気もする。わたしの母は、ちらっと見ただけだが、楽しそうにしていると言っていた。いずれにせよ、待ち時間というのは大人でもつらいものだから、子どもにとっても疲れる時間ではあるだろう。

 劇は、個人の台詞はほとんどなく、童謡の替え歌がメインだった。よくあれだけ覚えたものだ。最近ではやがて記憶力では負けてしまうだろうなぁと思うこともあるのだが、その思いを強くさせるものがあった。随所にかわいさをアピールするキメのポーズがあったりして親バカ心をくすぐるしくみだ。キジの役をするわが子の場合は、鬼をやっつけたあと「勝ったぞピッ!」と両方の人差し指でほっぺたを突くようにするポーズなどだったが、先生もいろいろ考えるものだ。

 帰宅後は、つかれたからもういいと言って公園にもいかずに過ごした。娘はよくがんばったし劇のできも悪くはなかったけれど、わたしとしては逆に転園の気持ちが固まったような気がする。替え歌を覚えるために毎日繰り返される練習よりも、もっともっと自由に遊ぶ時間を娘にプレゼントしてやれたらと思う。
 それはともかく、「ピッ!」のポーズを下の子が真似して大ウケだった。


♪ with "Providing The Atomosphere" / Cloudberry Jam