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新入園の説明会と今の幼稚園での懇談会が重なった一日。正式な入園の準備と退園の説明をしなければならない妻にとっては長い長い一日だったようだ。送り迎えも含めて二つの幼稚園をあわせて四往復した彼女は、そのつど通りがかった工事現場の人から「奥さん忙しいねぇ」と声をかけられたとのこと。どうもおつかれさん。
転園という行為には当初思っていたよりもウェットな要素がくっつくようで、その点少し意外な感じもするけれど、だからといって今さら迷いはない。退園する園の担任の先生からは「わたしがいたらなくて……」的な話があったようだ。少し中途半端な形でやめてしまうことになり、彼女には申し訳ないと思う。園長さんからはそれなりの理解がえられたようで簡単なやりとりですんだらしい。いろいろ言われるだけでも疲れるだろうからありがたいことだ。ただその話の中に「まれなケース」だという言葉があったとか。わたしたちにとっては意外な感じもするけれど、もし本当にそうなら苦笑でもするしかない。
しかしそんなふうに言われると、妻がちょこちょことあつめただけでもうちの子と似たような話がいくつかあったことぐらいは書き留めておきたくなる。「今は行ってるけど、去年は体操の日はずっと休んでた」「行かせてるから結局行ってるけど、毎朝イヤがってる」などといった話がごろごろ出てきて驚いたのはこちらのほうだったのだ。そういったケースが転園という結果につながらないことのほうが不思議な気さえする。実際の転園にはそれなりのエネルギーが要るし、親のほうも一人めだと手探りなぶん判断が難しいこともあって、もう一年そのままでという形になりやすいのかもしれない。それよりも、幼稚園の側で出欠表を見ればきまった曜日に休んでいることぐらいはすぐにわかるはずで、気がつかなかったのか、わかっていて問題視していないだけなのかをききたいぐらいの気持ちはわたしにもあるのだ。
とにかくこれでようやく一段落。
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