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2001年2月27日(火)
◆《あそびたりない》

 先週と同じく、幼稚園からの帰りにさらに公園で遊んでから妻子が帰ってきた。帰ってきたとたんにおもちゃのブロックをひっぱりだして遊ぼうとする上の子にむかって、妻が「おかたづけするから今から出したらダメ!」と言った。洗濯物の整理や部屋の片づけをしなければならないからだった。しかし娘はひとこと「いや」と言っただけで、なんの躊躇もなくブロックの箱をひっくり返して中身をぶちまけてしまった。このところ激増している反抗的なパターンだ。それにしても取りつく島のまったくない態度に妻も唖然としてしまい、すぐにはことばが出ないようだった。しばらくしてから「ちょっと待ちなさい」「なにが?」のようなやりとりが始まる。娘は妻の言うことなど端から自分には関係がないという感じだった。早く帰っていて横で聞いていたわたしまでイライラしてくる。そして「ダメと言ったのをどうして無視するのか」という問いかけに「あそびたりないから」と開き直ったような顔で言うのを見て、大きな声が出てしまった。朝の九時から夕方の五時までずっと遊んでいた直後に「あそびたりない」と言われたのではどうしようもない。

 それにしてもよく怒るようになってしまった。たしかに「ロクに叱られもせずに育った」などと言われないようにしたいという気持ちはあるので、必要と思えばかなり厳しい言い方もする。しかしそれよりも、あのときは叱ったけどこのときは何も言わなかったという類の矛盾がないようにするつもりで叱ることも多い。
 そういえば下の子はどうもわたしを恐がっているフシがある。妻やわたしの母が言ってきかないことでも、わたしが軽く言っただけであっさりきいたりするのだ。上の子に叱るのを見て学習しているのだろう。それはそれで都合の良いこともあるけれど、そんなに恐がるなよォと思うこともある。だいたい、上の子とはそれなりの経験をへてお互いの関係を作ってきたわけで、それをいきなり恐がられたのでは親密さが醸成されずに、そのうちに要領ばかりカマされるようになりそうな気もする。下の子とは(わたし自身も含めて)そういうものなのかもしれないけれど……。

 ただ、現実問題として上の子は叱らざるをえないことをしでかすことが多い。今現在の時期は転園による影響もあると思ってはいるものの、それでも性格的なベースはあるだろう。ごく主観的な統計では、今日のように「ここのところはとにかく黙ってきいてほしい禁止令」をきいてくれないために叱るケースが一番多い。それにしたって「いや」はないだろうと思うが、やってみたいと思ったことをあとさき考えずに強引にやってしまいがちなのは間違いないところだ。だからよく叱られたんだぞ〜と、日記には書いておこう。わたしが下の子に毛嫌いされたときのためにも。


♪ with "A Day Without Rain" / Enya