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2001年3月29日(木)
◆《アメ》

 下の子がどんどん成長してくる。大きくて重くてやわらかいので「鉛のババロア」――ちなみに姉の当時は「鉛のコンニャク」と表現して妻にウケたのだが、微妙な食感のちがいが伝わるだろうか――のようだと思っていた体も少ししまってきた。背も高くなり、手を伸ばせばいろんなところに届くようになっている。届くということは動かすとか持っていくとかいうことで、なにがわずらわしいといってヘアブラシやサインペンや花粉症用の点鼻薬や目薬などが使おうとしたときに無いことほどイライラすることはない。といって叱ってもまだわからない。負けん気が強くて姉に叩かれれば叩き返しにいくけれど、気が合えば姉妹揃っての大声で「キャーーーッ!」と雌叫ぶ。食事になるとそのたびに椅子に立ち上がって手当たり次第に手に取ろうとし、コップに指を入れてはひっくり返す。食べさせようとしても、他の者がしているように箸やフォークを使って自分で食べないと承知しない。テレビの幼児番組で誰かが踊っているとマネをして踊りにいくのはいいのだが、落とした食べ物を踏みつけていく。姉がトイレに入るとついていってトイレの前できばるポーズをする。と思っていると知らないあいだに階段を這い登っていたりする。大騒ぎだ。
 大騒ぎだが、大騒ぎばかりでは親ももたない。神様はちゃんとアメも用意してくれていて、笑った表情やちょっとした仕草など信じられないほどこれでもかこれでもかとかわいくなってくるのだ。そしてとうとう「ぱぱぁ(.wav 13kb)」と言えるようになってしまった。最初の単語であり、それも「まま」より早くだ。あー、たまらん。


♪ with "Human" / Rod Stewart