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少なくとも十年ぶり以上になる近場のハイキングのポイントにいくつもりだったが、妻の体調がイマイチなこともあって中止。結局先日につづいて上の子と二人でプールにいくことになってしまった。娘はよろこんでいた。
前回よりは人の数が多く、子ども用のコースでも孫に泳ぎを教えているお婆ちゃんがいたりして、ぼんやりと水遊びするには少し神経を使わねばならない感じだった。教えられているのはうちの子よりも小さそうだからせいぜい四歳だろうか、それでも上手なもので、コースを何度も往復していた。娘にも「ちょっと泳ぐ練習してみるか?」ときくと、嬉しそうに「れんしゅうするー!」と言う。ところが、それならばとバタ足などをさせようとするとなぜか頑なに拒むのだった。顔をつけることからダメ。風呂では似たようなことをしているのにと思うけれど、まぁ急にはいかないだろうということで様子を見ていた。だが結局は「するー!」という言葉とは裏腹にやってみる気はないようだった。あげくのはてにはバタ足はしんどいからイヤだと言われて、なんだかわけがわからなくなってしまった。今年三度めのプールで、たぶんバタ足はまだまともにしたことがないと思うのに、なぜ「しんどいから」という感覚になるのだろう。強引にならないように注意したつもりだったけれど、それでも子どもには重かったのだろうか。それとも幼稚園などでの経験から体を動かす類のことはいつもしんどさがつきまとうというイメージでもできているのか。それにしても足をバタバタやるぐらいのことなのだから、そこまでイヤがらなくてもいいのに…… というのはオトナのリクツだろうか。
このわけのわからない頑なさはこの子の特徴だなとつくづく思う。子どもというものはそういうものかもしれないし、良い面もあるのだけれど、とりあえずやってみてくれたら話が早いのにというところがあるのも事実だ。かといって頑なさをなんとかするというのもなぁ…… とあれこれ考えてしまうのだった。
少し浮かない気分の親の胸中を察するはずもなく、娘のほうは係員に出会うたびごとに「ばいばい」と手を振り、プールのあとのお決まりになっているアイスクリームを手にごきげんだった。わたしも「まぁいいか」と自分に話しながら自転車置き場まで来た。そこで愛車の姿をみてがっくりきた。前のタイヤがパンクしていて完全にぺちゃんこだったのだ。子どもに事情を話すと心配そうな顔になったが、とりあえずアイスクリームがおいしいらしい。結局後ろに乗せて押して帰ることにして歩き出すと「パパ、たいへんだね、だいじょうぶ?」といってアイスクリームを何度か差し出してくれたのだった。
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