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ひと月ほど前に幼稚園での陶芸教室に参加した。そのときの作品の素焼きができ、次は釉薬つけということでいってきた。前回よりは一時間遅い始まりで、一人で出かける。自転車をとめていると前の人が入っていくのが見えたのだが、通用門までいってみると、中段の閂の他上下にあるフックもかけられてあった。安全のために施錠することになったので正門にまわれという掲示もある。もちろん最近の事件の影響だ。さきほどの人が園庭にいるのが見えた。少し迷ったが、門の格子のすきまから手を入れて閂などをはずすことにした。これではなんにもならないとも思うけれど、キィキィと音がしてそれなりに時間もかかるので、開けっ放しにしてあるよりはずっとましかとも思う。注目を集めているような気がして、そそくさと中に入り閂などを元の状態にもどした。
さっそく釉薬つけが始まった。まず素焼きの作品にサンドペーパーをかける。わたしの作ったものは徳利に似た花瓶で、口のところがひだになっているために簡単にはいかない。一番最後までかかってしこしこと磨いていた。それにしても割れていなくてよかったと思う。これで自分の作品だけが割れてたりしたら悲しくてたまらないだろう。
釉薬は五種類。正確な名前は忘れたが白萩、なまり…… 要するに白、青、緑、赤に透明の五つだ。絵つけ用に白と茶色の二色。けっこういろいろできるようで嬉しくなる。花瓶なら白っぽいほうが無難かなどと妻と話してはいたのだが、使えるのであればこの際だから試しておきたい気もする。下の方を青く、上のほうを白くして、境目は白が垂れてくるような感じでいってみることにした。とにかく初めてなのでいろいろやってみるだけだ。磨くのに時間がかかっていた関係でさきにしていた人の話が聞こえてくる。「釉薬がひび割れたような感じになっていますが大丈夫ですか?」「大丈夫です……けど、少しつけすぎかもしれませんね」などという調子だ。なるほど。実際にやってみると釉薬中の水分はすぐにとび、含有物が残って付着するような状態になる。泥んこあそびの泥が乾いて土が残るような感じだ。というわけで、当初のもくろみのように青い部分にかぶさるように白が垂れてくるようにはいかない。くっきりと二色にわかれてしまった。焼くことによって変わるのかもしれないけれど、つけすぎの言葉が耳に残っていたのであまりたっぷりとはつけていない。うーむ、どうなることやら、やはりマイ徳利になる運命だろうか。
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