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かれこれ一週間以上になると思うけれど、下の娘の寝つきがすこぶる悪い。というか、夜寝るのを嫌がって大泣きするようになってしまった。特に灯りを消すと壮絶な泣き方をして、ヘタをすると号泣のついでに吐いたりするから大変だ。そしてそうなるとひたすら母親を求めて、父親は存在しないのと同じになる。
永遠のように泣かれるとこちらの理性が壊れてしまうような気分になるものだ。だが子どもが泣くのにも体力はいるわけで、実際には二時間三時間とつづくわけではないから大したことはない……と思いたいところだが、寝るころになってのことだけにその日の疲れを集約してしまうようなところはある。上の娘のときにもあったなぁと、夫婦してガマンの日々である。
何時間という単位ではないけれど、二、三日前にはたっぷり三十分は泣いていたことがあった。それだけ子どもの体力もついてきたということだろう。妻が抱いても泣く、放しても泣く、灯りをつけてもだめ、消してもだめ、絵本もだめ、ビデオもだめ、お茶を飲んでもだめ、アイスクリームでもだめ、その他思いつくことはすべて試しても泣きやまず、疲れるのを待つような状態になってしまった。そこまできてようやく上の娘のときはどうだったかなと考える。そういえば「環境を変えてみること」と自分で整理したことがあるのを思い出した。よし、外を散歩してみようということで連れ出すと、いきなり知っている人に会って愛想笑いをしたり、両手バンザイでわたしたちにぶら下がったりして、そのあとはすぐに寝てくれたのだった。
その日がピークのような感じで、夜寝るときについては少しずつましになってきているような気はするけれど、逆に昼間はエスカレートしているらしい。おんぶひももすっかり復活したようで、暑いし重いしと妻がぼやいている。まぁまぁ、もう一週間だけ様子を見るつもりで……などと、夫は適当なことを言っている。
その下の娘の語彙がどんどん増えてきている。「あり(蟻)」「はむ」「けーき」「ぱん」「ちゃ(お茶)」などもレパートリーになった。アリについては、ちょいちょい家の中を歩いていたりするので認知が早いのだろうと思っていたが、どうやら「黒い虫」という感じの認識のようだ。昨日、久々に大きなゴキブリが出て、殺虫剤をかけると壁から天井へと歩いた。新聞紙ではたき落としてやっつけたが、それ以来天井を指さしては「ぱぱ、あり!」「まま、あり!」と大事件を再現報告してくれている。
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