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2001年8月23日(木)
◆《粋なカエル》

 わたしの母の腎臓結石が痛みはじめた。去年も同じことがあり、今度はもう一つのほうの腎臓の石が尿管に降りてきたらしい。特に痛みがなければ忘れたように普通だが、痛むとたたごとではない。かかりつけの医院では石が排出されるまで点滴をつづけるらしく、去年のときはたしか一カ月ばかりかかった。わたしは送り迎えだけではあるけれど、できれば早いとこ出てきてほしいものだ。

 と思っていると、下の娘が発熱した。昨日は一日中38度から39度をいったりきたりしていたとか。まだ咳の治らない妻と一緒に診てもらうと、喉が腫れているので風邪だろうとのこと。咳も鼻水もないのに大きな頭が熱くて少し不安な気もしたけれど、今日は一応熱が下がったようだ。けれども情緒的にはまだ不安定で、とにかく妻にべったりとくっついて離れない。そしてすぐに泣くので妻が立ち上がるだけで一騒動になる。家の中を苛立ちが波打っている。

 そんなわけで上の娘は室内遊びばかり。むちゃくちゃなことも言わずに、ききわけてくれているのはありがたいが、かわいそうになってくる。
 夕方、十五日に妻の実家でつかまえたカエルを放しにいく。世話ができず、一番小さい一匹が死んでしまったので他の二匹を「たんぼにかえしてあげたい」とのことだ。探してみると、アスファルトを切り抜いたような小さな水田が近所にいくつかあったので、周囲の金網がルーズなところを選んだ。
 いざ放すとなると「さみしいなぁ」と娘が言う。手に持って自分で放してみると言うので、両手で包むような形を作らせてその中にトノサマガエルを入れてやった。暴れるかと思ったカエルは娘のほうをむいてじっとしていた。ほんの一瞬顔を見合わせたあと、娘は「ばいばい」と言ってカエルを放した。あとで「どうだった?」ときくと、その一瞬の印象は強かったようで「ぬるっとしてたけど、こっちみてばいばいっていってたから、『ばいばい』っていったの」などと興奮した感じで話していた。気の利いたことをするカエルに感謝。


♪ with "The Return Of The Space Cowboy" / Jamiroquai