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2001年9月14日(金)
◆《かんぶり》

 上の娘が幼稚園でサッカーをしているらしい。週に一度だが、初回の前日はイヤがって休むといっていた。転園前の幼稚園での体操の先生みたいな人が来ると思っていたらしい。一年ほど前の話だが、よっぽどイヤだったのだな……。実際に来ているのはカッコいいおにーちゃんらしく、今は夢中だ。
 風呂に入れたとき、おなかの腰骨のあたりに青アザができているのがわかった。鉄棒の練習をしているらしい。だが秘密だということで、見なかったことになった。

 マニキュアを塗ったりアクセサリをつけたりといったことがたいへんに好きだ。最近は粘着力のある要求によって、ビーズあそびを少しずつ解禁させつつある。下の娘が飲みこむといけないからと妻によって封印されていたものだ。昨日あたりから大小色々なものを糸に通してネックレスを作ろうとしている。元々がおもちゃのネックレスだった大きな玉も混じっている。
 その糸というのが普通の縫い糸で、針に糸をとおすような顔をしながら一生懸命だ。寝る時間になって片づけろといっても、もう少しだけとひっぱりにかかる。仕方なく手伝ってやって、入れたばかりのビーズが抜けてしまわないように端を結んでおこうとすると、「かんぶりはあかんで」という。
「かんぶり? ってなに?」
「か・ん・ぶ・り」
 魚? なわけはないよな。
「かんぶり…… とにかく結んでおかな、ポロポロ抜けてしまうやろ?」
「はしっことはしっこと、こちょこちょってしとくの?」
「そうそう」
「だから、かんぶりはあかん」
「なんやねん、そのかんぶりって。とにかく結んどくで」
 といって娘にネックレスを渡した。
「こうするでしょ」
 とそのネックレスを娘は頭からかぶろうとした。すると頭が通らずにちょこんとのっかってしまった。
「ほら、かんぶりになるでしょ?」
 なるほどー、冠か。頭が通ってちゃんと首でネックレスになるように糸を長めにして結んでくれってことで、それが「かんぶりはあかんで」になるわけだ。……たまらん。

 テロに対する報復攻撃への反対がないのか、報道されないだけなのか、とにかくことがあっさりと決まりすぎていく気がする……。


♪ with "Let It Bleed" / Rolling Stones