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わたしが二階で下の娘の昼寝をさせながら一緒に寝てしまったので、そのあいだに紙おしめを買いに出る――妻からそうきいたおばあちゃんは、上の娘をなるべく階下であそばせておこうと考えた。とりあえず今は小麦粘土に夢中だった。育児サークルでまとめて作ったとかで、うどんなら五、六人前もとれそうなほどの塊を食卓の上にひろげてこねまわしていた。そうしていてくれたら静かでいい、そう思っておばあちゃんは少し自分の部屋で片づけごとをした。
しばらくして食卓を覗くと、娘は下半身ハダカだった。
「あんた、何してるのォ!?」
「こうしてね、ねんどをのばしてるの」
娘はテーブルに腰かけるような格好で言った。お尻の下には粘土があり、お尻を回すようにして粘土を延ばそうとしていた。
「延ばしてるて…… お尻でそんなんしたらきたないやんか」
「きたない? きたなくないよ、きれいだよ」
そういうと娘はテーブルをおりて四つん這いになり、おばあちゃんに向かってお尻をつき出した。
「ほらね。きれいなおしりでしょ?」
「ほんまほんま、きれいなお尻やわぁ。せやけどな、お手々でさわるもんやからお尻でしたらあかんわー。粘土がついたらお尻のほうがよごれてしまうやろ? きれいなお尻がよごれたらあかんから、ちゃんとパンツはいとき」
そう言うと娘は素直にパンツをはいた。
「おかしいてなぁ、えらそうなことも言うようになってきたけど、こんなこと今しかせえへんやろなぁと思うわ。憎まれへんなぁ」
というのがおばあちゃんの感想だ。今日一日で何度聞いたかは忘れた。
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