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上の娘の幼稚園の運動会が近づいてきた。去年、娘はかけっこで、三人走って三等だった。幼稚園に入るまでは走るのが好きで踊るようにして公園を走り回っていた子が、運動会の二日前に「ほんとはおそいねん」と、淡々とではあるが告白してくれたことが忘れられない。それ以後いろいろ話したりしたことを総合すると、やはりかなり気にしていたようだ。
その後、幼稚園を転園した。今は、一人一人の子どもに対して気配りを心がけてくれていることがしっかり伝わってくる園で、娘も楽しんで通園している。ひどいときにはひと月の三分の一あった欠席日数が、ほぼゼロになった。うれしいことだ。風邪をひく回数も月に一度以上あったような印象からほとんどゼロになっている。そのあたりの理由はいろいろだろうが、違いがありすぎる気もする。そういう意味では教室の定員や換気の状態なども関係しているように思えてしかたがない。
とにかく、そんなこんなで今年はしっかりあそんでおり、去年と同じように運動会の二日前の今日、淡々としながらも娘自身がかかえきれていないような「ほんとはおそいねん」といった感じの告白はなかった。
ただし、おばあちゃんとの話には出ていたらしい。
「運動会の練習もたいへんやなぁ」
「がんばってるでー。ダンスとかな、いろいろするねん」
「そう」
「てつぼうもれんしゅうしてるねんで」
「ほんまあ」
「ほんまやで。でもな、とびばこだけあかんねん」
「そう。跳び箱ぐらいかめへんやん」
「うん。いっぱいれんしゅうしてんけどな、なんでかあかんねん。せやからとびばこのことはわすれてな」
「忘れる忘れる」
「ママはよくわすれるでー」
一言多いのはともかく、そう言われると覚えておきたくなるような気もする。鉄棒は本当にがんばっているそうで、延長保育をむかえにいった妻がその成果を少し見せてもらったらしい。わが家の遺伝子に鉄棒をさせたとしたら相当なもので、前回りができれば快挙と言える。大したものだ。
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