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「パパ、セクシーのつぎってなに?」
いきなりセクシーの次か…… けっこういろんな答えが思い浮かんだけれど、とりあえずきいてみる。
「セクシー? なにそれ?」
「セクシーやんか。えいごのセクシー」
英語…… そういえば英語だったか。
「どんなときに言うの?」
「ワン、ツー、スリー、ホー、ファイブ、セクシー」
はいはい。
「セクシーの次はセブン」
「そうやそうや、セブンやった。セクシー、セブン、エイト、ナイン、テン!」
二、三日前のこと。公園で、普段はあまり見かけることのないたくやくん(仮名)と一緒になったらしい。スイミングスクールの帰りだったとか。砂場あそびやなにやらで日が暮れるまで盛り上がっていた。実はたくやくんは上の娘のあこがれの君で、笑うと五木ひろしのような目になる屈託のない好男子だ。
その翌朝、娘はスイミングスクールにいきたいと言いだした。なかなか積極的である。しかしこの日の夜には、たくやくんは今度はいじわるだという話に変わっていた。娘が一生懸命作った泥だんごを壊したからで、「たくやくんのわらったかおがすきやねん」と言ったら「うそやー」と言いながら泥だんごを投げたとか捨てたとか。それがあらかじめプレゼントしていただんごであったかとか、どういうあそびをしていたかなど、細かいことはほとんどわからない。要は、彼は照れ屋さんなのだという妻の話だ。そういえば、たくやくんは「ワン、ツー、スリー」と英語で数えるのが得意だときいたような気がする。
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