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2001年10月10日(水)
◆《姉叩き》

「いたいーっ! いたいいたいいたいいたい、いたいよーっ!」
 上の娘だった。また下の娘に叩かれたらしい。相手になっていられないほどしょっちゅうなのだが、声のトーンがいつもと違った。きくと、オロナイン軟膏のガラスの容器で後頭部を叩かれたという。オロナインの容器は直径5センチ、高さ6センチぐらいで、丈夫そうで重さがある。軟膏を指に取るときにぐらぐらしないようわざと重さをつけてあるのかもしれない。質量的にいうと単一乾電池一本半から二本ぐらいの感じだろうか。これでまともに叩かれると本当に痛いだろう。大丈夫そうではあったが。
 当然、下の娘を叱る。だが叱られていることはわかっても、それ以上の理解はまだ無理で、とにかく親の顔色を見て泣くばかりだ。仕方なく上の娘によけるとか逃げるとかガードするとかして自分を守れという。すると「よけるのわすれてた」というのだった。それも何度かきいているのだが、このときは少しカチンときてしまい、つい「しっかりせなあかんやろ!」と声にエッジがついてしまった。自分は悪くない、叩かれたほうなのにどうして叱られるのかという当惑が娘の顔に見る見る浮かんできた。気持ちはわかる。だがなぁ、ケガしてからでは遅いんだよ……。
 上の娘を例にすると、少なくともあと半年ぐらいは似たようなことがつづくだろう。大きなケガなどないように祈るばかりだ。


♪ with "Lawyers in Love" / Jackson Browne