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2001年11月3日(土)
◆《ハムスターがくるゾ》

 ハムスターを飼うのが流行っているらしい。飼いたいという上の娘をとりあえずまぁまぁまぁと抑えていたのだが、ここへきて「あそびにいったりするおうちがみんな飼ってはるねん……」と妻が言い、下の娘までわけもわからずに「はむちゃん、ほひ」と言いだし、そこに、生まれたのをもらってくれという人か現れて、とうとうわが家にやってくることになった。

 わたし自身はハムスターの経験はないけれど、シマリスは飼ったことがある。徐々に部屋の中で放し飼いになってしまい、兄が作った長岡鉄男(亡くなられたんですねぇ……)設計のバックロードホーンのスピーカーに住み着いてしまった。高さが一メートルほどあったスピーカーの中の吸音材のグラスウールがいたく気に入ったらしく、近所迷惑になるような音量にしても出てきてくれなかった。仕方なくユニット(スピーカーそのもの)をはずすと、寝ぼけたリスと一緒に大量のヒマワリの種が出てきたりしたものだ。
 発情期になると凶暴になり、そのスピーカーから黒い影のように走り出てきて、わたしの指に噛みついて逃げたりした。そのころ家から脱走して帰ってこなくなったせいか、噛みつかれた痛さが強く印象に残っている。だからといって苦手になったわけではないけれど、齧歯類が手強い生き物であることは指が覚えているだろう。

 ハムスターの話が出てからすでに一週間以上になる。せっつかれて雨降りの中、近所のペットショップにハムスター用のケージを買いにいった。いやー、なんの予備知識もなかったので驚キマシタ。ケージがある程度プラスチック製になっているぐらいは納得できるものの、その周囲にカラフルなパイプ(中をハムスターが通る)がついていたり、エアドームのようなものがあったりして、目が慣れるまではグロテスクにさえ見えたりした。さらには人形の家のように家具調度品付きのものなどもあり、おもちゃ売場のような雰囲気にとまどう父親とは対照的に娘のテンションは一気に上がってしまったのだった。
 商品の現況をつかむのに予定外の時間がかかってしまったが、最初のことでもあるので、水飲み用のボトルなどがセットになったものを選ぶことにした。ただし、店員のアドバイスもあって床面積は予定よりも広めだ。……さて、どこに置くか。


♪ with "Don't Look Back" / Boston