|
幼稚園の参観があった。なにやらお店ごっこのようなことをするので来てくれと娘に言われていたが、行けなかった。以下は例によって妻のリポートをもとにしたもの。
プリントの最初には「ショッピングモール オープン!!」とある。最後には「皆様の御来店、店員一同心よりお待ちしております」。各自が好きな店を出したということで、参観というよりは親がお客さんとして参加する感じだ。オープン記念としてポケットティッシュを配っていたというからなかなか気合いが入っている。モールにはたこ焼き屋、ラーメン屋、ハンバーグ屋、似顔絵屋に回転寿司までいろいろな店があり、近所のスーパーの幼稚園内支店まである。
大阪という土地柄もあるのか、やはりたこ焼き屋はかかせないのだろう。新聞紙で作ったたこ焼きにソースがわりの茶色の絵の具をササッと塗って毛糸の青ノリをふる手つきなど、感動ものだったと妻が言っていた。ラーメン屋さんはなんと手打ち実演販売。目の前で小麦粘土のラーメンを打ってくれる。「サービスや!」といってナルトを多めにしてくれたりというのは、きっと親御さんが気の利いたラーメン屋さんに連れていってるのだろう。ノリのいいお母さんが「大将、また来るわ!」と言うと、「まいどおおきに!」と言いつつ懸命に麺を打つ店主だったらしい。ハンバーグ屋さんももちろん作り置きではなく、オーダーがあってからハンバーグを焼いてくれ、「あちちっ!」なんていう演出もあったとか。回転寿司などは人力で回っていたらもったいなくて食べられないような気がする。それらのほとんどすべてを子どもたちが考え、商品も自作、ついでにお金も自作してのイベントだったようだ。ちなみに娘はアクセサリ店を経営、けっこうな繁盛だったらしい。笑えそうで笑えないのは、スーパー内のお肉屋さんで一生懸命ミンチ肉を作った女の子が、昨今の狂牛病騒ぎで「買ってもらえるかな……」と真剣に心配していたという話。
うちの子も今年のはじめあたりからお金に対して興味を持っているのだが、数も20まで数えるのがあやしいぐらいなので、まだ早いということにしている。その片方で、商品のやりとりという世の中のしくみの一つに馴染むことも悪くないと思うので、ちょうどよい感じのイベントなのかもしれない。
子どもたちが作ったお金にも個性があったらしい。現実のお金のように10円、50円、100円といったリアル型、100000円、5000000円とやたら0をつけたがるドリーム型(娘はこれ)、25円、77円、103円といった消費税対応端数型などがあったということだ。
すっかり感化された下の娘が「買ってきた」ものを家の中で広げて「らっひゃい」「なにー?(がいいですか)」などとやっている。
それにしても、去年次から次へとつづく行事に疲れたようなところがあって転園させたわけだが、今の幼稚園もそうそうひけを取らないほどいろいろあるようだ。年が明けてからは3キロ弱に挑戦するマラソンなんかも控えていて、練習にも力が入っている。娘のほうは楽しくてたまらないらしく、鼻づまりでフガフガ、咳がコホコホ、昨日までグラグラだった前歯が抜けたあとを舌でクチュクチュしながら、「絶対いく」といって登園している。
|