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2001年11月11日(日)
◆《満二歳》

 下の娘の誕生日。満二歳となった。
 早いなぁ……。手探りで壊れ物をあつかうようにしてきた上の娘のことを思うと、下の娘は「勝手に育ってる」といってしまえるような感じがわたしにはある。もっとも、上の娘と密な関係ができてきたなと思えるようになったのは三歳をすぎてからなので、それまでは妻にまかせておくしかないという気持ちもあるからなのだけれど。

 上の娘でいえば、二歳台が一番きつく叱った時期だったように思う。言葉や動作の発達と、ききわけのなさの最大公約数のようなところがあり、とにかく危いことをやめさせねばならなかった。それだけにこちらも躊躇がなかったし、印象も強いのかもしれない。
 中でも整理ダンスの上に登るのはよく叱った。タンスから落ちる危険もあるし、窓の鍵に手が届くので万一あけてしまうと外に落ちてしまう。問答無用、絶対の禁止事項だ。それをききわけてくれないので、それならとベランダに閉め出したこともあった。それでもやめないので、さらにベランダの手すりから体を出して、「こわいやろ?」と脅したこともあった(「こわくない」とボソッといわれたが)。その他にも、手加減せずに物を投げてくるので投げ返した(もちろん当たらないような方向に)こともある。モノで叩かれたこともあるし、横面を張られたこともある。
 そんなやりとりを通じて、絶対的な力を持つ感じの父親になっていかざるを得なかったのは、予想外だったし不本意だった。また娘自身は妻一辺倒だったので、叱ってばかりで一緒にあそぶことの少ない自分が寂しくもあったし不安でもあった。それが必要な時期だったのかどうかはわからない。だがまぁ一応は屈託なく育ってくれているようなので、なんとかここまでやってきたというところだろうか。
 これから下の娘ともそういった経験をしていくのだろう。ただし、彼女がすでにわたしと姉とのやりとりを目にしているせいか、感触はかなりちがうけれども。

 プレゼントをどうしようかといろいろ考えたが、結局、まだその意味もわからないだろうということで幼児向けの雑誌のみとなった。ただしケーキは自家製だ。風邪ぎみの上の娘を家にいさせる目的もあり、妻ががんばっていた。そしてメインディッシュは大好物のサンマというけっこう強烈な取り合わせのお祝い。


♪ with "Flamingo" / Grappelli,Petrucciani