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2001年11月12日(月)
◆《ファーブル昆虫記》

 上の娘がなぜか「ファーブル昆虫記」にハマっている。全十巻の幼年版というのを一冊ずつ幼稚園から借りてくる。まだ自分で読むわけではないので、寝る前にわたしが読むという形がほとんどだ。

 「ファーブル昆虫記」はわたしの愛読書でもあった。幼年版ではなく少年少女版のようなのをよく読んでいた。小学生のころだろう。大人になってからも岩波文庫版を何冊か買っている。一番印象に残っているのはオサムシの話だろうか。どう猛なハンター昆虫についての昆虫記のイメージを、ジュラシック・パークを読んだときもヴェロキラプトルと重ねて思い出していたような気がする。
 そんなだから、自家製の昆虫の標本箱を二、三持っていた。ミヤマクワガタ、ノコギリクワガタ、カナブン、アオカナブン、シロスジカミキリ、ノコギリカミキリなどの甲虫類のほか、オニヤンマ、ギンヤンマ、ウチワヤンマなど。いずれも代表的なものばかりだ。少し個性的なところではナナフシ、アケビコノハ、オオスカシバ、ヘビトンボぐらいか。これらは、引っ越しのときに処分してしまった。妻が荷物の整理でパニックになっていて、昆虫少年のロマンにまで気を配る余裕がなかったためだ。……などと書くとすでに後悔している彼女は落ち込むだろうが、実はわたし自身はそれほど気にしていない。ただ、子どもが「ファーブル昆虫記」など読むのなら、一度ぐらいは見せてやりたかったような気もしている。

 といったことはともかく、この「幼年版ファーブル昆虫記」というのが、どうも読んでいると眠くなってしまう。このところの生活のリズムもあるからで、子どもには申し訳のないところだ。そして眠くなるのとは別に、寝る前のフンコロガシの話というのもどうも、偏った夢をみそうというのか……。

 下の娘は少し前から一本指を立てて「いっしゃい(一歳)!」と言えるようになっていたのだが、二歳はイヤらしい。いくら言い聞かせても、「にしゃい、イヤッ! ばぶぅ、いっしゃい!」と断固としてゆずらない。


♪ with "Shiver" / Jamie O'neal