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2001年11月28日(水)
◆《しつけと幼稚園》

 25日の産経新聞朝刊に「がまんできず すぐパニック」という見出しの記事があった。「いま学校は」というシリーズの第三部一回目で、読んでみると幼稚園の話だった。クラス全体での裁縫の作業中に勝手にトイレにいく園児がいるとか。また裁縫の手助けを先生に求めて、順番を待ちきれずに他のことをしてあそび始める園児もいるという。それらは、家庭でのしつけが大きく影響していると、ベテラン女性教諭が言い切っているとあった。「親が甘やかし、家庭でのルールをきちんと指導していない……」とのこと。他にも、自己中心的な子どもが多く、他の園児の行動にはかまわず一人でゆっくりしていたり、ちょっとしたことでパニックになったりと、戸惑うことが多いらしい。記事はそのあといわゆる「小一問題」に触れて終わっていた。

 全体として家庭でのしつけ不足を示唆する内容だ。しつけ不足自体はこの例にかぎらずよく見聞きすることでもあり、親としては大いに反省、かつ参考にするべきだと思う。
 ただ、しつけとは別に、あそびの中での対人関係を通じてしか学べないと思えるものも、子どもを見ているとたくさんある。当たり前のことだが友だちと一緒にあそぶ以上、自分の思い通りにならないことも多いわけで、おもちゃの取り合いやあそぶ順番などにはじまって親が想像もつかないようなさまざまなトラブルが起こるものだ。そういったことは絶対的な力関係のある親子ではなく、友だちとのあいだでしか体験したり対処したりができない。それこそ昔はガキ大将がいて、子どもたちの世界だけでもそれなりのルールを学ぶことができたのかもしれないが、今はそういう世界を作る物理的な場所からして少なくなっている。

 そういった子ども同士の豊富な対人関係が小学校に入るまでに不可欠な経験であるとしたら、あそびの環境が貧弱な現状では幼稚園なりが積極的にそういう場になっていくしかないのではないかという気がする。子どもが積極的にあそんで、その中の対人関係を子ども同士で――(ガキ大将のかわりに)先生がサポートしながら――解決したりできる場だ。
 ところが現実には、親のかわりにしつけをしてくれるような幼稚園のほうが多くて人気もあるらしい。先にも書いたようにしつけの問題はよく指摘されることなので、そういう幼稚園のほうが安心だという意識が働きやすいのかもしれない。子どもにとって、少なくなっているあそびの場所と機会をサポートする方向ではなくさらに減らす方向にもっていくことになってしまう。

 ……と書いてまとめきれずにいたら、新聞の連載がすすんでいて28日朝刊の記事ではそういったあそび重視型の幼稚園の話になっていた。
 とりあえず上の娘に「みんなで何かしてるときに勝手に部屋から出ていったりする子とか、ちょっとおこられたら急にワーワー泣き出す子とか、そんな子いてる?」ときいてみたが、いないとのこと。子どもの言葉とはいえ、そんな子がいるという答えよりはほっとするものがある。


♪ with "Colour Of Your Dreams" / Carole King