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2001年12月25日(火)
◆《プライド》

 目覚めて、すぐにサンタクロースのプレゼントを見つけた娘は「虹色のへび」というカードゲームを気に入ってくれたようだった。さっそく相手をさせられるが、たしかに幼稚園児でも楽しめるよくできたゲームだ。そしてこれからしばらくはそれをもっともっと思い知ることになるのだろう。とにかく、早く下の娘と一緒にあそべるようになってくれるとうれしいのだがなぁ。

 脳梗塞で入院している親戚は転院を待っている状態。それがここへきて白内障の手術をすることになった。家族がいないため、その説明に同席してほしいと病院から電話がある。正直なところ、なにもこの暮れのややこしいときに……でもあるのだが、とにかく出向いた。

 眼科の主治医はせいぜい三十代半ばという感じの女性だった。ずいぶんくだけた口調で看護婦と話すのは、今風の一つの形というところだろうか。机の上にはキティちゃんのクリップ入れが置いてある。そんなことはべつにどうでもいいのだが、七十歳を超えているわたしの親戚に対して、子どもに話すようなしゃべり方をするのは気になった。「できるだけ前のほうに寄ってネー」「手術のことでェ、今日はちょっとイヤなお話をするヨー」といった調子だ。わたしの感覚では相手を小馬鹿にしているように聞こえるのだが、親戚当人は特に不愉快な顔もしていなかった。

 あとでわたしの母にそんな話をすると、それは年寄りのほうも悪いんだと言っていた。そういえば母もよくぼやいていたことがある。かかりつけの医院は今では先代の息子さんが経営しているが、代替わりの当初はなにかとひっかかることがあったようだ。「今日はハデな格好やなぁー」的なことも言われたことがあるとか。そんな無神経なやりとりでも仕事になるのだから気楽な商売だなと思ったのを覚えている。
 要は医者にかかるほうも年齢相応のプライドを持つべきだということだろう。そういうものなのかもしれない。


♪ with "Nick Of Time" / Bonnie Raitt