|
引っ越してきてから中古品をよく買うようになった。もちろん値段の安さや、いたずらな消費に対する自戒の意味もある。けれど一番の理由は、近所になかなかおもしろい店があるということだろう。品物はよく手入れされているし店の人の愛想もいい。多少は値切りもきく。消費税は外見上とらないし、配達も無料で気持ちよく引き受けてくれる。簡単にいうと買い物が楽しく、結果的に満足が大きいところもあるのかもしれない。
棚や椅子といったものは、不具合があれば自分で確認できるので買うのに不安はない。二年前に洗濯機を買ったときはさすがに“安物買いの銭失い”にならないかと心配したが、今のところ快調に仕事をしてくれているようだ。
テレビの色がおかしくなって、修理を問い合わせると1.3万円。そろそろ10年なので修理をしてもこれから他の故障がでるかもしれないとも言われたらしかった。そんなものかなと思っているうちに年の瀬になり、年内になんとかするなら修理はタイムアウトという状況になってしまった。
ふと中古屋のことを思いだして久々に覗いてみた。1年落ちぐらいの21インチのフラットタイプが1.8万円。ほほうというところだ。日本橋の電気店で同じぐらいの新品が3万円前後、さてどうしようと妻と相談する。あまり時間もさけないので、見てしまうとこれでいいかとなってしまうんじゃないかと言いながら、あらためて中古屋にいってみた。
数台のテレビの中で、やはり目を付けていたフラットタイプが抜け出ている感じだった。ただし値札がはずされていた。さっそく店の主に「これいくら?」ときいてみる。すると「それねー、2万円。フラットでそんな値段のないよー」という答えが返ってきた。オイオイ。相変わらず商売人なおっちゃんだ。すかさず「昨日1万8千円やったやん」と切り込む。主はぐっと詰まってからしぶしぶ「ええよ、1万8千円で」と言った。隣には曲面タイプだがステレオで25インチ、同じく1年落ちのテレビが1.85万円となっていた。それと絡ませてもう少し交渉してみる。しかし主はなかなか強気だった。すでに2千円も値切られてるというところなのだろう。
そんなわけで二階で使っていた29インチが21インチになった。やっと部屋相応になった感じだ。それに合わせて部屋もほんの少しだけゆったりした。フラットタイプの映りは予想以上にきれいなもので、黒い部分が若干潰れぎみだがエッジがきいていてアニメ向きではある。ほとんど子ども用になるのでちょうどいい。これで故障がなければ当たりなのだが。
|