元日


 年々正月が簡素になる。
 仕方がないのだろうな......。


 午後から下の娘の希望で凧揚げにいく。風がとても強かったが、凧揚げ向きといえばいえる。そうえいば同じ公園の広場での、上の娘との凧揚げの写真が残っている。あれからもう十年ほどになるということか。
 その上の娘も、寒い寒いと言いながらついてきて、ジャグリングをしていた。家族が揃ってこんな時間を過ごすのも、正月ぐらいになったのかな。
 凧は結局空に舞ってしまい、それを潮に帰宅した。
 それから妻と下の娘と三人で初詣。上の娘は寒さがこたえたらしく自宅療養。母親も、風に当たって歩くのは厳しそうなので強いて勧めなかった。下の娘はりんご飴がどうしても食べたいとのこと。とてもおいしかったらしい。

 年賀状は、子どもたち宛が一番多かったかもしれない。上の娘にきたのは同性からのみ。それはそれでヘンなような気もする。
 兄からの年賀状の宛名の中に自分の名前がない、「早く死ねばいいと思ってるんや」と母親がぼやいていた。わたしが一番嫌いな類の愚痴だ。その兄から夜になってから電話。ずいぶんと話し方がゆっくりになり、老けた感じの声になっていた。そういえばアラカンと言われていい歳か......。声をきいたことで母親の機嫌がよくなった。しかし母がぼやくのも当然と言えば当然だろう。どれほど忙しくとも、声をきかせるぐらいは年に一度以上できると思うのが人情。

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