2011年5月アーカイブ

好送球

 下の娘のソフトボールの大会。毎年こどもの日におこなわれている大会で、たくさんのチームが参加している。おもしろいのは出場選手に学年の制限をかけていることで、チームの合計が45学年以内でないといけない。しかも女子は5、6年生でも4年生としてカウントされる。
 娘のチームはけっこう期待できる感じだったが、実際の試合は厳しかった。3チームでの予選リーグで初戦は苦戦の末に追いついたもののタイブレイクで1点差負け。しかし勝ったほうのチームが2戦目を同じく1点差で負けてくれたので、3巴の形になりそうだった。決勝トーナメントに残るためには2試合めを2点差以上で勝たなくてはならない。3点リードで迎えた最終回、ツーアウトから1点を取られてなお1、3塁の大ピンチだった。ここでベンチからの指示は「盗塁を刺せ」だった。1塁ランナーの盗塁に反応したキャッチャーが2塁に送球すれば3塁ランナーがホームインするわけだが、ツーアウトなので2塁で刺せればそこでゲームセットになる。キャッチャーの肩がいいので、ここで一気にケリをつけようということだった。

 手に汗というのが大げさではないほどの緊張感だったが、予想どおり一塁ランナーはスタート。キャッチャーの送球を見た瞬間、相手ベンチから歓声があがり三塁ランナーがホームに突っ込んだ。しかしうちのチームのキャッチャーの送球は完璧だった。狙いどおりタッチアウトでゲームセット。......いや、すごかった。プレイヤーが子どもであろうとプロ選手であろうとプレーやゲームの本質は変わらない。いいシーンを見せてもらった。

サントリーホワイト

 親父と飲みたいなと、ふと思った。
 初めてのことかもしれない。
 飲めない人には致死量のような酒を毎晩飲んでいた親父を好きではなかった。まじめな話を受けとめてもらえそうになかったというのもある。そんなふうにはなりたくないと思いながら、それなりに毎晩飲んでいるわたし......。
 親父ほどには酔ってはいないつもりだが、つまらないことも話しているのだろうな。

 親父は戦争のときのことをよく話した。それがどの程度の時間感覚だったのかが、ようやくわかるようになった気がしたのはつい最近のことだ。要するにその当事者にとってそれほど昔の話でもなく、わたしで言えば今でも続けている音楽の、中学のころの話をするようなものだったわけだ。

 親父はサントリーホワイトを愛飲していた。一番安くて一番旨いウヰスキーだと言っていたように思う。ケースで買っていたそれを、ちょこちょことくすねていた。今は盆と正月ぐらいしか仏壇にそなえたことのないホワイトを、ふと買ってみた。

 でも、もし本当に親父と飲めたとしても、話は合わないのだろうなぁ......。

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